ラノベ感。

オタクが生み出す創作物の内輪感は異常」を見て。
ふと、ラノベのイメージみたいなのでツラツラ書いていたのを思い出した。

昔は、主人公の登場シーンというのは冒頭に必ず入っていたが、
その時によく「金髪碧眼」というような熟語でざっくりと表現するのが多かった気がする。

ライトノベル、の背景は、かなり多くのものが、「ボクらの生活の延長線上にある」という感じではない。
例外としては、〈古典部〉シリーズとかがあるが、うーん、あれも日常ではないよーな。イメージとしてはやはりちょっと昔のもので、実際にはかなり変だ。
そういや、卒業制作とか今存在するんかな。ボクは私立だったのでなかったから分からないけど。十二分に「ファンタジー」として成立はしているんではないかと思う。
日常系、というのも、「大きな不思議なもの」ではなくて「日常にありそうな細々とした不思議なもの」に焦点があるんじゃないかな。
本質的に、物語は、矛盾を合理性で包み隠したりする所がある。「違和感を覚えるのではないけども、日常とは違う不思議な所」というのが出ては来る。

大袈裟に言ったけど、まあ、そんな上手いこと可愛い女の子が不意に登場するようなことないよね。どんな場合にしろ。

ラノベは、そういうとこ、わりと、「雰囲気」とか「空気」で強引に女の子登場させるよね。
一番は、ヒロインはともかくとして、高い確率でいる「幼なじみポジションの女の子が自然に家の部屋に上がってくる」みたいなのは、まあ現実にはかなりない。
男からも好かれる男勝りな女の子、とかねえ。
まあ、そういう話がしたいんじゃない。
「説明」ではなく「雰囲気」「空気」あるいは「文章」ではなく「イラスト」で説得力を出してく所はあると思う。

まあ、対象が狭いというかはっきりしているというか、少なくとも「アニメ」や「マンガ」に興味があり、SFやファンタジーに造形がある人達、が対象だよね。
ラノベの、軽く出てくる単語が、「ちょっと昔のアニメ/子どもの頃に見たやつ」ではなくて、どんどん現在のものに近づいているというのもある。時事ネタも多いんだよね。
昔は、時事ネタはちょっと微妙だよ、みたいな感じあった気がするんだけど、なんか最近は歯止めない。

一番大きいのは、オタクがというか、そういうの読むって人達が多くなりすぎたって気もする。
物凄く狭い範囲でやってんだったら、外への訴求力ってのも重要なわけだけど、今って、アニメ見ている人の中で評価されればいい、というぐらいには、見る知ってる人が多いよね。

今の状況も、かつての「トレンディドラマ」のように、今見ると訳が分からん感じになってくような気はする。
「みんなが見ているから何となく見る」って人も増えてそうだし。
ブンミャクだとか言っても、それ結局の所「流行り」って事だからねえ。