オタク業界で食べていく、オタク商売を営んでいく事が何を意味するかと言えば、
「その場合の貴方を待つものは、ギーグ内におけるヒエラルキー闘争である」
と云う事である。
通常の社会活動と何ら変わらない。
底辺がいつも相談者の将来について危惧してしまうのは、
「世の中にはオタク(ギーグ)と云う階層・世界が存在し、オタク業界に入ればその仲間として迎え入れられる」
と云う漠然とした幻想を抱いている相談者と出逢ってしまった時である。
残念だが、世界は漫画の様に優しくはない。


そして何より、業界に対してシビアな認識を持てていない事実が既に、ギーグ内ヒエラルキーの低位者である事の証左なのではないだろうか?


人気業界で就労するには人気コストが掛かる。
人気業界とは、究極のレッドオーシャンであるからである。
クリエイティブな業界は理路上椅子取りゲームにはなりにくい筈ではあるのだが、
(パイを増やせば良いだろう? 貴方はクリエイティブなのだから。)
これだけ参加希望者が増えてしまうと、どうしてもパイの奪い合いの様相を呈してくる。
(創造性を業界益の拡張に使える人材が少なすぎる気がするので、底辺が一肌脱いでおく。)
そして貴方は高坂と競合させられる。
貴方自身が高坂ならば、底辺のコンサルは実務的な提案や企画営業の代行となるのだが、
貴方が原口~矢島の系譜に連なる者であるにも関わらず、その自覚すらなかったとしたら、
そこから話を始めなくてはならない。
何度も同じ内容の話をしたくないので、今回この様に記事に纏めてみる事にした。
以降、お互いにとっての時間の節約になる事は確かなので、この作業は実に有意義であったと考える。


この記事を読んだからと言って、真に受けて落ち込まないで欲しい。
大抵の人間には才覚も資格も備わっていないのだから。
だが貴方が無力な自分自身を知った上で無慈悲な現実に抗い、貴方の理想を創ろうとするならば、
それこそが神明の黎明であると底辺は確信する。
恥じる事も悔いる事もなく貴方のベスト尽くして欲しい。
必ずや、貴方を知らんとする者が貴方を知る事であろう。

「げんしけん」はギーグ内カーストを描いた残酷な物語である - 無限の地平はみな底辺

まず、最初に考えるべきは、「オタク業界は大学の雰囲気がそのまんま反映されるような世界ではない」という事だろう。
学閥もクソもなく、仲良しこよしのサークルからは完全に理解出来ない外側になる。
まあ、コミケ行ってんなら分かるとは思うが、そこに来ている大半のオタクは、貴方の関係者ではないという所だ。
身内売りで十数部、あるいは百部は頑張れば捌けるが、そこからは、いくらネットでコミュニケーション取ってようが、それ以上にはならない。


そういう所で、厳しめで考えておけばいいのだけど、例えばげんしけんに出て来る原口が、「いい上司」だとか「成功者」みたいに考えているのなら、それは間違いだろう。
ハッキリいうが、全国の大学で漫画研究会・アニメ研究会の類は大抵あるのだが、ありすぎてほとんど商業の世界にはいけない、ただそれだけである。