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多分、「格差」の意味が伝わってないのと、格差の再生産に関しては大変微妙な事になってます。

俯瞰

lovelibrary.hatenablog.com


タイトルでほぼ言い尽くしているのだけど、ここのデータで見えた事というのは、せいぜい、
「経済格差は図書館利用率とは関係ない」
「知識格差は図書館利用率と関係がある」
くらいである。


親の世代と子の世代の話については、直接的なデータはない。
それに、「卒業後の人に、学歴と利用率を聞いている」し、「ここ一年の話」であるので、「図書館に行った人が高学歴になっている」という側については因果関係が逆で想定されている。


再生産というならば、親子関係が重要になるし、例えば年代で変わるかというようなところを見ていく必要があるだろうが、
そもそもネットを使うのは世代によって大きく利用率が変わってしまう為、オンライン調査ではおそらく世代論は無理であろう。


元々のデータが、高卒・大卒にやたら偏っている為、そこら辺の重みが結果に反映されてしまいがちであるし、「知識格差」というのもむしろそのレベルの話でしかない。何やら壮大な歯車の存在が見えるぜ、というような話では勿論なく、こりゃ論文にするようなものではないなあというレベルだから、スライド発表という感じである。
注意点として、もとのスライドも参照したんだけど、特に交絡、共線性については怪しく、真面目に見ていないが、調整のネタにした性別や世代、地域差以外の人口統計学的データの実際の日本人との比較がちゃんとされているかが怪しい。


それ故、ブログタイトルは「仮説レベルに留まる」程度に見ておくべきだと思う。


ブコメに思考の補助線を引いておいたのだが、別の言い方で、格差の再生産のとめ方について言うと、
大学を粉砕すれば、知識格差なんてなくなるぜ
みんなバカになればいい
という話であって、その実、「学歴があっても年収にそんなに差がないですね」というのもあったりする。割合表示にしてしまえばね。
そもそも、このデータ学歴には配慮していないので、やたら高卒と大卒が目立つけどこれ日本人の比率にあってんのかという事には触れられていない。大卒の人にはあってんでしょうかね。しかもオンライン調査だしなあ。学歴は当然歪んでんじゃないかとか、楽天~の抱えているモニタって本当にこんなに人抱えてる、訳ねえだろうなあとか疑い出すとキリがないので。


あと、念の為。
5000人ぐらいいると、統計処理上は「多分母集団に対する推定統計はほぼ見た目通りですね」という事が言われやすくなってしまっている。はず。計算してないけど。
P値はあんまり気にしない方がいい。出て当たり前、な数を扱っている(んだけど、各階層での例数に偏りが大きいなあ・・・・・・分布使うようなのはあんまりよろしくはない)。