暗い未来。

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『帰ってきたヒトラー』に対するリベラル系の皆様の反応で目立つのが、今の日本社会の保守・右傾化に対する懸念と本作を結びつける見解です。つまり、「最近の日本社会の空気は戦前に似てきた。『帰ってきたヒトラー』はそれを自覚するための優れた触媒だ!」という話ですね。なるほどそうかもしれない。しかしいささか気になるのは、その戦前社会とのアナロジーの論点が、「保守政権の強権・武力志向」に集中しているように見える点です。確かにそれはそれで意味ある問題提起かもしれないけど、私から見てアナロジー的にいっそう重要に見えるのは、社会全体に広がる「理性・教養主義に対する失望と怨嗟」です。

帰ってきたヒトラー:広報活動を通じて「視えた」ものとは! – Young Germany Japan

そもそもで言うと。
戦前にも左派はそれなりの勢力を持って存在していたが、結局の所戦争に向かうのを止められていない。
おおよそ、その民衆の動きをコントロールは出来なかったというのが一つある。


今度のファシズムはもうちょっと上手くやるだろう。というのがもう一つ。