シンゴジラ見た。

うーん。
怪獣映画オマージュとしては高得点だが、ネタもかなりイケてるが、他はイマイチ。被害描写は薄く、対策本部のドラマ感が薄い。
怪獣映画の頃は画面に収まるようにパースの狂った部屋とかを作ったのだが、その辺りは再現はされず。俳優の陰影も薄め。
一番の欠点は、画面に季節が閉じ込められてないんだよなーと。個人的に思うには。まあもう東京で季節を撮るのは難しいのか知らんけど、ゴジラって、夏、なんだよな。逃げ惑う人の描写が、まあ、夏の夕立、今だとゲリラ豪雨に追いかけられるようなもんなんだったんだが。


まあ、でも、オマージュが多くてでも昭和臭は薄めで良かったよ。ただ、昨今のSFと混ざっててなあ。
エヴァンゲリオンみたいにオペラ当てるアイデアとかは悪くなかったんだけど、絶望感がイマイチ盛り上がんないよね、まあ、尺が難しいのか知らんけど。


ああ、もう、何ていうか、映画がそもそもアイデア消化し切れてない感じなんだよ。
だから、分かる人には分かるだろうし、点数高めにしちゃうのは分かるよ。けど、点数以前にこれ未完成品だって分かるでしょ。それもまたこのまま完成させようとすると破綻するパターンの。


故に、マンネリズムの脱却には向いてるんだろうが、・・・・・・次があるとしたら、これ無視するしか仕方ないんだよね。リブートするしかないでしょこれ。
はあ。