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赤字プロジェクトを会社として減らそうとして売上や利益を下げる愚策が如何にして生まれるか。

俯瞰

ある会社があったとしよう。まあ、ウチの会社なんだが。
とてつもなく赤字を出すプロジェクトが、ニ、三出来てしまった。切れないが、かと言って痛手を増やす訳にもいかないので、出来るだけ責任範囲を減らそうとし投入人員を削る。
また、赤字を出すプロジェクトの原因を調べたら、管理職のチェックに甘い所があった。上級管理職もそれを見逃した。また、赤字になるようになった過程で、敢えて誤魔化し報告を上げていなかった。誤魔化せなくなった時に一気に報告された。
上級管理職ではチェックミス等が発生する為、見積り段階で更に上に提出させて、経営層に近い所で決定判断を下すようにした。


一見正しそうな判断であるが、落とし穴がある。


管理職だが、一気に上に上げる訳にもいかないので、内々でチェックした後に上に上げるようになった。その為、実質見積りを上げる人員にも負荷がかかるし、上級管理職や経営層にも負荷がかかる。
のだが、元々の赤字プロジェクトの発生原因は、そもそも「管理職が遊んでいたからではなく、管理職が多忙だからにある」。そのツケは、「日常のプロジェクト運営」に回る。見積りは厳しくチェックされるし、工数は当然管理されるし、リスクもないが、ただリスクもない線表をちまちまと管理する日々となる。


この状況で、赤字プロジェクトの発生を止めるには、「リスクの低いものを請ける」しか方策がない。当然ながら、リスクを減らすには「分かった所でしか出来ず」、売上拡大が出来ない、それどころか、上記のように仕事を選ぶようになる為、通常は売上がかなり下がる。
そして、「リスクの低いもの」は、「発注側もリスクが低いものとして認識している」ので、当然ながら「利益が高い状況では見積りを喰ってもらえない」。そして、「特に相手の会社のスキルの高い部分だけであるとかそういうパーツのみ発注するようになる」。


幾ら口で、「チャレンジ精神」とか言っても無駄である。チャレンジする場がない。
他社から「出来るヒトとして見込まれると」、活かさず殺さず発注され、当然ながら、「チャレンジするのがいつも素人裸足の人間」で「バックアップで有識者がいる」というとてつもなくアホな体制になったりする。


案としては、

  • 「出来るやつを現場にとどめておく、チャレンジさせられる土壌にする」
    • 管理職ルートと別のルートを用意しておく
  • 「簡単に見積もれるリスク」なんてたかが知れている
  • ちょっとの博打はガンガンさせるべきで、博打の打ち回しに力を入れるべき
    • 博打なら高く利益率を取っておく

いやホント管理コスト掛ける所が最も違うし、結果として「リスクのないものばかりを、寄って集って監視するというアホな所業になってる」んだよなあ。