もう少し「反〇〇」という事が選挙ではまとまるが政策としてはまとまらないという事を考える方がいいと思う。

自民党が勝ったがみんながネトウヨではないのと同様に。


トランプの言動を、やたらポリティカルコレクトネスの問題として批判してしまったが故に、メディアの中で逆にトランプの拙さが単に言動だけという事になってしまっているという事になってしまい。
現行政府への対立という形で票が集まったと言って良い。


まあ、共和党候補がどいつもこいつもトランプを超える気配がなかったのがまず最悪の始まりだった訳だが。民主党候補のヒラリーは逆に圧勝だったのだが、札束でぶん殴るような選挙になってたのがよろしくない。
そこら辺で、一応、「エスタブリッシュメント」と「反エスタブリッシュメント」という皮は構造として被れた訳で、なおかつヒラリー陣営はその辺りに大変鈍感であったように思う。今回白人の酒場は見えたが移民の酒場は見えなかった。


ただ、現行政府への不満から来ているので、この不満をきれいに解消出来るような方法というのはそうない。ラストベルトに産業を興す方法というのが本当の解決策になるのだが、工場を海外から国内に移転する意味はない。そもそも海外に自社の工場を構えているのではなく、別の会社を建てて取引しているだけだし。
補助金漬けの産業に期待をする人達はいるのかという問題にもなろう。


前にも書いたが、グローバリゼーションに反対したいのは分かるが、このグローバリゼーションの仕組み自体は極めて資本主義よりも根本的に貨幣経済上発生するものであり、抵抗し辛いものなのだ。関税ちょっといじるとかでは無理。
人件費が、資源のコストよりも高くなっている事は望ましいとされてきたし、今更モノの流通量を減らす事も出来ない。
要は、反グローバリゼーションを推進する政策というのは、未だに上手く構築された試しがない。
貴方の近くにあるインフラに近い必需品は、多くがグローバリゼーションの産物で低価格であり、我々の身近な所で生み出されているものは多くが娯楽品であるという所が、問題解決が難しい理由の一つになっている。昔は、贅沢品は海外から取り寄せたのだが、今は、贅沢品は国内で作られているのだ。


一番大きな矛盾がTVやインターネットというハコにあるんだが。


あと一つ。ポリティカルコレクトネスという概念が焦点化しなかったのは、ポリティカルコレクトネスが否定されたわけでは全くない。
エロ親父の言動を際立たせると、ダンナの不倫で離婚しなかった鉄面皮のオンナって矛盾が浮かび上がるのであり、逆にトランプが正直でありヒラリーは策士という所が目立つんだよ。大統領のダンナ引退した後にまだ政治家としてウロチョロしてるという。政治家プロフィールとしては汚すぎてな。


史上最悪の大統領選と言われたのはその通りで、いやもうホントバカで下品でクソみたいな大統領だけど、裏で財団抱えて献金とか貰いまくりな女狐よりマシかなというだけだよ。