出生前診断で検査されるのは、染色体異常、特にトリソミーです。

生むか生まないかは二人で決めて、としか言えないし。


そもそも、勘違いされているのですが、ダウン症なんかのトリソミーは遺伝はまずしないです。ダウン症の人が結婚した場合は難しいのですが、あまり子ども出来ません。そもそも出生前診断で分かってその上で生もうとしても生まれるかはナカナカ難しい話ですし。
もう一個言うと、次の子どもがダウン症、というのもまずありません。


遺伝子はソコソコバグりやすく出来ているので、遺伝子を根拠に間引きしてもほぼ無意味です。
知能を伝えるような遺伝子はなく、遺伝子異常が原因の病気はありますが、それらが全て遺伝してるわけではないです。血友病患者さんはヨーロッパの貴族の血を引いているわけではないです。


古い優生学、は、ナチスと紐付けられて言われる事が多いですが、その実、世界各国で行われた運動でした。
現代的な優生学は、しかし、遺伝子の研究が進んでいる事をあまり根拠とせず、ほぼ昔の時代の知識に合わせた形でのエセ雑学を含んでいます。よりニセ科学らしくなっています。


ナチスの時代の優生学など、科学が社会に影響を及ぼせるかのようなええ加減な話は、個人主義の時代に入り、より嘘を紛れ込ませやすくなりました。
ガンとか遺伝的な要因は極めて稀と言われています。殆どが環境が要因と。乳房切除したのはその稀なケースに該当したからです。が、それでもその遺伝子持ってて8割程度なんで正直微妙だと思いましたが。


多分この辺りは、兄弟減ってるからかもとは思います。兄弟、作りそこそこ似てるけど、メチャクチャは似ないんですよねえ。