まあ、揉め事はアリガチ。

「改変を強要された」、スルガ銀-IBM裁判で日本IBM副会長 | 日経 xTECH(クロステック)」を見て。
あーあーあー。


まあ、自分の会社でここまでの金額になることはないが、プロジェクトが失敗すると目も当てられない状況にはなる。
なるんだが、要件定義で三年間つぶしそしてそれでロクなものになってないという点では、まあ、顧客側の情報提示不足・要件絞り込み不足と思われる。
たまーに、顧客が「自分たちは"レビュー"をするお仕事」とか思ってる所もあるけど、基本的には顧客が要件決めるんだからねっ(特に自分のいる製薬業界では、メリケンのノリでそうなってる。システム開発のリスクは顧客が背負う)。


と、口を酸っぱくして言っても、なーんか伝わらないことが多いんだよねー。君らの会社の情シでもないので君らの会社がロクなシステムを準備してくれない、と嘆いても、「じゃあどんなシステムがいるのか計画してくれ」というのが関の山。
「専門家にやってもらう」のは、あくまで「委託」であって、・・・・・・とか分かってたら、そもそもプロジェクト失敗しないか。


でも、何でダラダラ三年もやったんだろうねえ?

追記

そういや、IBMメリケンのパッケージを導入しようとしたんか。
「改変を強要された」、スルガ銀-IBM裁判で日本IBM副会長 | 日経 xTECH(クロステック)


自分は金融系ではないんだけども、まあ某大手統計解析パッケージに昔いた人の話とかを聞いていたので、なるほどーと思うことがあったのでちょっと書いておく。
アメリカのパッケージ、と言いやすいんだけど、なんというか業界限定的パッケージってのは、結構ヨーロッパの会社辺りで独特な要件を積み上げて専門チックになったものを、ヨーロッパの人がアメリカ本社に言ってパッケージ化して売らせる、というのが結構あるらしい。アメリカさん自体は、コアな所は確かにパッケージとして作ってるんだけど、それ以外は、結構顧客べったりで開発してるとか。要件定義とかも粗いらしいけど、完成品を売る感覚じゃなくてとにかく今いるものを早く作るちう感覚が強いので、それで良いらしい。逆に言うと、ゴテゴテしたパッケージを買わないんだ。ヨーロッパは逆に要件ガチガチなので、例えばパッケージから少しでも機能が外れたら追加費用で稼ぐとか、使い方が仕様が外れたら一切保障しないとかあるんだけど。
それでさ。
実は海外での成功事例が載っているものでも「パッケージとして」使われるのは日本が初めて、というケースは結構多いらしい。


「高いパッケージ」かつ「カスタマイズ必要」、というのは、つまり、日本に課せられた足かせ。アメリカは「使ってない」、ヨーロッパは「初期開発費用分出してるのでパッケージとしては安い」「カスタマイズしないので足が出にくい」。まあ、某統計解析パッケージの話ですけどねSPSSじゃないよ。


つーかね、アメリカもヨーロッパもLatin1で結構動いちゃってるしUTF-8とか大して検証しないのよねえ。
アメリカ人がパッチのマニュアル出してたので読んだら、日本版のNLSのPath間違えてやがったりとか、試してないことがバレバレだったりする。
「ちゃんと担当の人を値段分ぶん殴っておいてくださいね(はあと)」