現行の医薬制度の問題点

日本の、と限定する訳では全くないです。医薬の市場主義の紛い物がグローバル規模で「需要と供給」という形で価格決定されてはいないということ、インセンティブという説明で為される人為的な歪み、ジェネリックという形で行われる出鱈目、起源は正直分かりませんが、一度掛け違えたボタンがずっと掛け違えたまま制度をいじくった為に異様に複雑怪奇になっていると私は考えています。グローバル規模でかなり進行している為に根本的な解決は医療政策では不可能に近い状況です。


ぶっちゃけ、インセンティブが有りすぎてグチャグチャ、インセンティブの隙間を縫うような商売が流行るのも宜なるかなとは思ってます。
健康食品の隆盛も、インチキ療法が流行るのも、遠因として、商品としての医薬品の異様さに原因があると考えています。
この業界の安全管理が厳しいものになっているのは、医薬品が人命に関わるから、ですが、それは、詐欺裏金様々な不正が規制無しには止まらないからという事があります。ありました、って言い切りたいんですが、そうはいかないんですよね。
法規や倫理観として不正とは呼べないが、データを歪めるようなあり方はハッキリ在ります。分かる人には分かるし、明示されているものの、生死を扱う為に倫理上緩い方法を取らざるを得ない場合も有ります。
私は、製薬会社業界に利害関係がある仕事をしています。しかし、故に歯切れの悪い書き方をしているのではありません。現状が余りに複雑怪奇で、誰もが、「簡単な入門」は書けるが「詳説」が書けないというのがあります。
以降、ちょっと分けて記述します。