木屑は使いづらい。

木質のバイオマスでは、木材加工時に出る木屑等に関しては質が悪いので、当分発電の燃料としては使えない。


石炭に混ぜる、というのは、昔からよくやられているのだけども、殆ど「発電」に寄与していない。発電のついでに燃やしている、程度でしかない。最近は、「もろ木質じゃん」という部分を突っ込んでいるのだけど(それだとエネルギー収支としてプラスには出来る)、「固めれば合板には使えるだろうというマシな所じゃないと燃料として使いづらい」のは同じ。


バイオマスの根本的な課題としては、以下のようなものがある。

バイオマスの燃焼温度が低い
ボイラー使ってる場合には、ボイラー内の温度を上げれば上げる程有利、ただしその分炉の耐久度が減る、ということはある。
改質或いは選択の手間
実は建築廃材の方がバイオマスの資源としては高品質だったりする、というのは、ナカナカ分かりづらいと思うが、やはり乾燥させているかどうかの違いは大きい。勿論、木の種類の違いもあるが、一般的には、パンの耳みたいなもんと思ったらいいとは思う。元々、廃物利用には、その選別作業が難しい、という所がある。


まあ、木質なのにメタンが発生しかけてる、という酷い代物が、バイオマスとして使えるかと言われると、使えんというのが、当り前の判断だと思うが。
寧ろ、そこで、「バイオマスとして使える」みたいに出て来るのは、何にも考えてなさすぎと思う。デロリアンも真っ青だっつーの。
もういい加減、カタログ見て夢想するのは辞めた方が良い。