魔法の国が消えていく

http://www.kotaku.jp/2012/06/why_does_magic_have_to_make_sense.html」を見て。
読んでしばらくして、なんか引っかかるなあと思った。

指輪物語の話

何が引っかかったのかって、やっぱり指輪物語の描写だろうと思う。

また、行き当たりばったりな奇妙さがあったトールキンの魔法も然りである。
指輪物語』の魔法は、ある時は魂を溶かし込んだ合金で指輪を作ること。
ある時は暗黒の言葉を身につけ、暗黒の種族に話しかけること。
ある時は特殊な棒を特殊な方法で振りかざし、大きな声で叫ぶこと。
または、尖った耳を持って生まれること。
魔法に抵抗できるとは、毛に覆われた足で生まれること。
それは有機的で世界に溶け込み、まったく捉えどころがなく、そして素晴らしかった。

http://www.kotaku.jp/2012/06/why_does_magic_have_to_make_sense.html

寧ろ、この記述こそが、「D&D的」なんだけどなあ。

指輪物語において、魔法はそれほど重要ではないというかガジェットでしかない。行って帰るという物語の構造を膨らませる為のもので、まあ、スペースバンパイアとかで何で脱いでるかわかんね、みたいな引きだろう。
要は、世界観にきちんと組み込まれてしまったが故に、わりとふつーの技術になってしまっている、ちうことで。