なんでこう日本人は舶来の「エエトコロ」の情報を持ってきて政策に紛れ込ませたがるのか。

或いは、経済問題を語る人が、海外経済をしっかり眺めずに話を輸入してくるのか。

ドイツの貧困対策は、日本より進んでいるか遅れているかという問いには、毎度ながら意味がないと言わざるを得ないのだけど。
国民の1割が相対的貧困に陥っているドイツの政策は、そりゃ、日本より随分と本腰入れている。入れているが、或る意味「苛烈」でもある。
元々、ドイツなどの社会保障の強い国では、私有財産があるとまずそれを使うように言われるケースが多い。第2種失業手当とかはまさにそうで、あれはかなりキツイ政策になっている。無論、「生活は保障」するのだけど。
例えば、仕事のオファーは「断れなくなる」とかね。

http://www2.asia-u.ac.jp/~kuri/sub1/sub2/sub3/hgsdeu.htm
(1993)

http://www.jil.go.jp/event/ro_forum/resume/040219/sakano.pdf
(2004/01)

http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/236/023616.pdf
(2008/06)

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2363877/2731401
(2008/03/13)

http://ksurep.kyoto-su.ac.jp/dspace/bitstream/10965/235/1/KMR_18_61.pdf


http://www.jlgc.org.uk/jp/information/germany/2009/09/20.html
(2009/09/14)

http://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2010/04/030-033.pdf
(2010/04)

http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/19613704.pdf
(2011冬)

http://www.net--election.com/news_agQ1Mwtl0y.html
(2011/11)

http://www.newsdigest.de/newsde/news/featured/2312-789.html
(2012/02)

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201211/2012111500551
(2012/11/15)

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE8AS06B20121129
(2012/11/29)

http://www.charity-news.net/news_UR05Dnd2C.html
(2012/12/25)

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MG1KXG6JIJWS01.html
(2013/01/03)

http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323426404578276311784082872.html
(2013/02/01)

また、ドイツには、統一ドイツの問題以外に、EUの上流階級という意味での問題も抱えている。
移民問題
http://www.newsdigest.de/newsde/news/featured/3074-840.html
これはそう簡単には解消しない。
移民の面倒を見るべきではない、という人もいるだろうけども、欧州危機というものは、ギリシアやスペインやイタリアの固有の問題ではない。アイルランドが追加され、おそらく東欧もこれに参加すると思われる。北欧もだいぶ来てる。
危機といっても、金融機関は危機によって必ずおかしくなるというわけではない。危険なのは、逃げられない産業だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130204-00000033-xinhua-int
2013/02/04 デンマーク

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130211/mcb1302110502004-n1.htm
2013/02/11 北欧(スウェーデンノルウェーデンマークフィンランドアイスランド

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/37071
2013/02/02 北欧(エコノミスト翻訳)

スウェーデンはちょっと見当たらなかったが、面白い発言だったので。
ちなみに、スウェーデンはユーロ圏ではないという、ややこしい話がある。変な話、このおかげで農産国とかの地位にならなかったのではと思う。まあ、面白いことに、大使館の人が通訳を持ってきて日本の会社にパッケージ売り込みに来たとかの経験がある。
が。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90R01820130128

東欧
ルーマニア
http://www.emeye.jp/disp%2FOEE%2F2013%2F0206%2Fstockname_0206_005%2F0%2F1/
ブルガリア
http://www.cnn.co.jp/world/35028560.html
ハンガリー
http://www.emeye.jp/disp%2FOEE%2F2013%2F0216%2Fstockname_0216_005%2F0%2F1/
ポーランド
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324903404578313410347791772.html

この手の経済状態が悪く、ドイツが最後の柱みたいになっているのだが、これは、実際にはドイツが他のヨーロッパを食っているという見方も取れるとは思われる。
ボクはそう見ている。アメリカ・中国・日本なんかの問題よりはるかに自由に域内を行き交う物流から資本からが、フランクフルトに集まっているというところ。

こんなややこしいバランスの中にあるドイツの真似を上手く出来るだろうか。
そうは全く思えない。
ドイツの環境政策は世界一、みたいにも思えない。経済での負荷が全く考慮されていない。国民一人当たりのGDPは、決してひとりひとりが平均的に稼げているお金ではない。アレは単なる国力で、それも、相対的に周りに衛星国を持つドイツならではの構図だ。
無論、ドイツ人民だって、無茶苦茶な格差はある。金持ちが〜というだけではない。西と東の格差は未だに残っているし、職人制から来る職業選択の不自由さは日本以上だ(新卒一律採用な状態ではない場合、日本なんかよりははるかに固定的な流動性しか持たない。ドイツ人で三十で大学生とか、高学歴ワーキングプアな程度だ)
別に、ドイツが悪いということでもない。日本とは違うが、また複雑な背景が存在するということだ。現実に環境政策はそれなりの雇用を生み出してはいるが、その政策によって失われた職はカウントされないというだけだ。
金融政策自体では、決して景気は良くならないし悪くもならない。金融市場が動くだけだ。必要な分だけ投資が発生するわけでもなく不要に投資が発生しないわけでもない。詐欺師はどちらでも金をもうけることを考え付くだろうが。

下の二つが同時に存在する、というのが、現実は矛盾だらけという所を考えさせる。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52057007.html
(2012/01/07)
http://labaq.com/archives/51738689.html
(2012/04/05)