医療保険の使い道。

性懲りもなく医療保険に加入しようとする人へ。」を見て。

保険には色々種類がありますが、特約とかはおいといて、

  1. 生命保険
  2. 損害保険
  3. 医療保険

があります。これらを色々組み合わせて保険は成立しております。

根本的にいうと、親が必ず勝つ博打です。博打としても微妙ですが。

理由の1。初めから諸経費分は引かれた上で確率を計算しているということになってます。
理由の2。生命保険用の生命表は、一般の生命表よりは死亡率高めです。
理由の3。日本の健康保険制度の上で成り立っているので、自己負担分を!とかやってると、案外書かれているフルの金額出ません。コンプガチャ
理由の4。普通の保険は、手数料が高いです。まあ、保険屋さんを会社で雇って各地に配置できている実情とか考えれば当たり前ですよね。

生命保険・医療保険等で、一番金をもらえるのは、入って直後に完治し辛いが入院が必須の病気にかかり、長期でお金を貰った上で死ぬことですが、
そんな病気になった場合に、実は、公的な補助・生活保護等がありますのであんまりありません。
ちなみにウチの健保では高額医療の上限が実に5万ぐらいなので、会社によって上限が異なるということも考慮しておきましょう。

で、実際、60歳まででこの生命保険・医療保険が支払われるケースって1%満たなかったりします。
殆どの場合、60歳まで支払い続けて、終身になって保障額も減って泣けるような状態にはなります。
ネットの生命保険の場合、営業費だいぶないんじゃないかと思われると思いますが、共済もそんな感じですし。ただ、共済はあまりコースがなく、月々の支払いも低めで保障額も低めです。

保険とは安心を買うもの、とはよく言われるのですが、実際に支払いこんでいる金額年間にすると意外と大きくなるものです。

そしてこのお金は自分の収入状態を全く考慮してくれません。
保険は途中解約が死ぬほど損なのですが、意外と途中解約という状態に追い込まれている人を見かけます。というか、保険屋さんの大きな収入源として、他社からの移行プランを見せるというのが昔はありました。今は流石にそれはやれてないと思うのですが、あの手この手でかけかえさせます。
生活保護を受けている段階では、掛け捨てはOKですが、終身型はダメということになっていたり(多分各地の判断にもよると思うのですが)、
大きな保障を積むものとかは停止させられると思います。独身だったらなおさら誰に残すというお話にもなるでしょう。
案外馬鹿にならないです。

あと、老人になったら病院に入るものとみなさん思っておられると思いますが、
結構な感じで追い出されます。わりと在宅の為の設備とかあるんですよ。
で、正直な所、医療費が高額になるような病気の場合、生活保護路線に入った方が正直マシな気もします。病気でかかる費用がプラスアルファになるわけではなく。


ここからの話ですが。
無論、生命保険会社は商売でやってるのでそれなりに儲けだします。お金運用も多少します。そんなにむごいことだらけでもありません。むごいことするのは末端の人だったりしますけど。
生命保険をかけておくべき理由もあります。

  1. 掛け金の控除がある(年5万くらいでしたっけ、生命保険部分)
  2. 一時的なら解約しなくてもお金を借りることが出来る

逆に、キッチリ金融商品としても考えて、どう使えるか見ておくことが重要だと思います。
払った分で万が一保障とかって考えるなら、いわゆる相互保障という意味ならば、共済が良いと思いますよ。運用状況によってはお金返ってきますし。

市中銀行の定期預金の利率がちょっと泣けてくるほどの状況なので、色々お金を動かすのはOKです。
昔より、解約の罰みたいなのも減ってますし。
そう考えると、これやり始めると毎年頭ひねってたりするんで面倒だったりしますけどね。

他、無論、掛け捨ての大きめの保障というのもそれなりに意味があります。
意味があるんですけど、誰に残すのという所は考えて下さい。

まとめると、

  1. 貧乏なら掛け捨て
  2. お金が余ってるなら金融商品と並べて考え

ぐらいですかね。
何か適当ですが、金融商品として考えろというところで多くの人は悩むと思いますが。70歳くらいまでの博打ですからねえ。そこまで世の中読めるわけでなし。

自分は一時払い養老はとりあえず安めの入ってますねえ。控除あるんならねえ、という所で。