コスプレをキーにしたビジネスの希望と絶望。

http://www.chu-ni.net/?p=47」を見て。
ふむ、と思いつつ、ちょっとコメントしておく。

コスプレ、に関わる市場アレコレ。

1.「そこに市場はあるのか」という話
矢野経済研究所よろしく「コスプレ市場400億円/年以上」というくだり文句。私もかつてコスプレをビジネスとして挑戦したONIGIRI PROJECTに携わっていた際にプレゼンの場等でよく使っていました。先日もビックリしたのですが、未だにネット系の記事でもコスプレ市場について書かれる際にライターの方がこの数字を用いるケースが散見されます。

http://www.chu-ni.net/?p=47

市場は、定義によってその金額を変えます。一番大きいのは構造でしょうか。
コスプレ衣装市場は、2010辺りで矢野が400億円ぐらいの予想を出しています。

そこで質問です。果たしてこの400億円の中でアニメが占める割合は何%になるでしょうか。そしてそれ以外のコスプレ衣装(エロ系、魔女系、制服系、その他)の割合は何%でしょうか。誰かコスプレ業界関係者及び周辺の人間で説明出来る人はいるのでしょうか。

http://www.chu-ni.net/?p=47

矢野に10万円くらいか金払って聞けばいいとは思うのですが、「(株)コスパ/(株)アニメイト/(株)バンダイ/(株)クリアストーン/(有)カシス/(株)ナーズアンドギークス(ミアグループ)/(有)Esic(イージック)」辺りが市場算出の根拠になっているはずです。
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54113700

子供向け商売のアレ、宴会芸用のアレ、そこら辺も含んでいます。というか、そこら辺が主戦場でしょう。ヘタすると、アニメのロゴが入っているTシャツとかも組み入れられていると思います。
というか、キャラ物衣装、ぐらいじゃないですかね。

コスプレ「イベント関連」は構造を考えると、おそらく入れられたとして「メイド、コスプレ関連サービス」です。
再掲:
http://www.yano.co.jp/market_reports/C54113700
http://www.yano.co.jp/press/pdf/1002.pdf

コスプレイベント関連で稼ぐ道

ざっと。
「コスプレしてもらう事で稼ぐ」のか「コスプレを見て貰う事で稼ぐ」のか。
前者は商品は箱か運営かで、後者はコスプレ衣装と人になります。
それなりに出す商材を平均的には品質確保しようとかすると、ユーザクリエイティビティコンテンツ生ざらしの状態では結構たいへんで、特に年2回のイベントに向けて大量に人を確保するとかならまだしも月1回以上のイベントに大して安定供給出来るようなのって相当大変だと。

UCCってのは、「生魚取り敢えず出しとけ」みたいな風に考えられている節がありますけど、ニコ動もコメントなければあそこまでの隆盛はなかったと思います。
そういう料理人みたいなのがいて、醤油があって、初めて「とれたての魚ウマー」みたいになるものだとは思います。
コスプレーヤーに近い人は見てて面白いとか思うけど、なんかやってくれたり説明ないと楽しくはないよね」(コスチュームの説明自体は、原作でだいぶ説明されている所ではあるんですが)
オマケに、最初に市場作る場合には、「ビジネスとして成り立たせるための土づくりからしないと無理」。
二三年で芽が出るようなもんでは到底無いと思います。