「イケダハヤトさんの年商?500万円は羨ましいです。収入と楽しさみたいな。 - 団劇スデメキルヤ伝外超」を見て。
見えてる数字だけで比較するのはダメ。
複式簿記、を正確にやれとは言わないのだけど。
イケダハヤトは諸経費を見せてはいない。
幸い編集サポートがあるので、イベントマネタイズにも手を出していければ、と思っています。
来年は外注比率を増加させる予定でして、若手編集者たちに利益を還元して、コンテンツを制作していきます。今まではほぼ一人でやっていたので、来年からはチーム経営を目指します。何気に個人的には大きな一歩です。2〜3年後にはフルタイムで雇ってあげられるくらいまで、事業を伸ばしたいなぁ…。
ゴーストライターとは言わないが、イケダハヤトは、「プロブロガーイケダハヤト」というのを事業として考えていて、経費を算出していない。もっと言うと、例えば減価償却費や投資なども見せてない。
個人の手取り収入という、キャッシュ・フローに近いような数字と、年商という、バランスシートの片側にあるような数字は、比較していいものではない。
ボクらは無意識に、「プロブロガーは原価なしにやっていける」と考えがちだが、イケダハヤト一人分の原価は必要だし、それとは別に、仕事用のスペースや移動の為の費用、宣伝広告費、サーバスペースの維持管理費、など、結構コストはかかっている。
今のWebの無料・低費用でのレンタルも、来年度どれぐらい上がっているかなど考える上で、幾つかのリスク要素はある。ここらへんも同様の広告モデルで、Webには結構ふわっとしたお金が落ちており、イケダハヤトは、ブログそのもので食っている訳ではない。広告で食っている。
イケダハヤトは、リアルで結構営業してる。
ブログにもちゃんと出ている通り。
お友達の会社訪問についていって、横からネタをかっさらう、それぐらい真面目に「稼ごうと」しているよ。
非正規雇用と正規雇用の絶望的なまでの差。
いや本当に何かおかしいとは思うんだけど(どちらかというと非正規雇用、派遣制度がさ)。
年金(破綻する、のはともかくとして、運用上手く行かない場合では国からの支援もある)、雇用保険(雇用主が半分持つ)、健康保険(国民健康保険に比べるとだいぶありがたい制度になっている)、など、日本の社会保障制度は、原則として会社がフォローしている状況だ。
育児休暇、手当会社から出ないんだけど、国からフォロー出るんだよね。
ブラック企業に勤めるのとではどっちがお得か?ぐらいだと思った方がいいよ。連れ合いが会社勤めの場合にはそっちに組み入れられてたりするけどさ(イケハヤの場合には収入が多いので多分扶養家族としては無理だけど)。
確かに会社は潰れる事があるんだけど、転職の為の支援もある。別の会社が買ってくれる事もある。
昔は、定年後のオッサンが人買いの会社作ってたりしてたんだけど、今はどうも会社から放逐された人が~という流れにしかなってなかったりするしね。
あれがブロガーの未来像、とすると、とてもではないがイケハヤほどには稼げない。
「プロブロガー」には枠がある。
芸人と似ているのだが、ある層のみんなに人気な人だから、色々な所の出演料を貰う広告を貼ってもらえるという枠である。
これ、拡大するかというと、もう数年前からこの枠は広がらないちう感じになっている。
イケダハヤトよりもエンターテイメント性を出してく、とか真面目に考えないと、マジでこんなん瞬間風速なので注意が必要。五年保たない。
~メディア、という名前で作られて二年保つ、という事もあんまりない。
新しいメディアが出来た瞬間には見られるんだけど、あとはRSSとかがPV、回してるだけじゃないかというぐらい、寂しい状況になりがちで。
多分イケダハヤトも2015年まで保てばいいほう。個人のエンタメ化ってのは、ピン芸人的にどうしようもない所がある。
目指すなら、ハックルとかいるわけで。
ブログそのもので食うのは無理だよ、という事で、
ブログを続けていくウチに、どこかの記者の仕事に携わったり、どこかのメディアでコラム書いたりするので食うとか。
文章力を磨いたり反応見たりして、本でも書くとか。
真面目に出口戦略考えた方がいいよ。旬は短い。