今回の不景気の、主な「キッカケ」

春の消費税増税の影響、というだけではない。
間違いなく、「来るべき10%」「円安」がある。


例えばもう記憶の彼方になりつつある、民主党時代の消費税増税のお約束が消費を抑えた訳ではなく、
政権交代したにも関わらず律儀に守られた消費税増税のお約束の恐ろしさがある。
いや、誰に断ってのお約束なんだろうね?欧米諸国では市場の信義なんてものはある程度決断で押し通してるのだけど(つーかさ、政治って市場の思惑に反する事を実行する必要がある時に必要なだけだよね)。


でも、消費税増税は守られた。
安倍内閣は、次の消費税増税をほんのちょっと見送るたかだかその為に解散総選挙をする何かに駆られた。


そりゃ、今の消費税増税はまだ序の口、これからも増えるってお約束が固ければ、極力在庫を持たないようにするじゃん。固定費もできるだけ流動化するじゃん。それ自体はそう悪いことでもないけど、あんまりにも資産流動させすぎてると、結局ビッグウェーブには乗れないしまたリスク取りづらくなってんだよね。内部に溜めがないので。
銀行も、投資要素より金貸し要素の方が強くなる(ボクは金を貸すパターンには二種類あって、リスクを取りつつリターンを見込む、投資と、全くリスクを取らずに金を貸すという事だけで利息を取ってく、固いパターンがあると考えてる。両者はつながっているようで、違う。手数料分、固定的に稼いでくわけだし)。
こうしてじわじわ体力を失われていくんだね。


アベノミクスの飛ばない第三の矢である財政云々は、「手垢のついてない産業」「萌芽を目ざとく見つける」「相当手広い範囲を視野に入れる」ような必要がある。
例えば、バイオ産業は無駄。アメリカもガンガン投資しているし(日本の規模とは比較にならない)、例えばiPS細胞は確かに進んでいるけどそれでもトップではないし周辺の会社が潤うほどの影響もない。ジャンルとして狭すぎる。
クールジャパンは、そこにあるものを売りつけようとしているだけなので全然目玉にするようなものじゃない。もうコストを抑えつつ売るような産業として成長しきってるし、これにブーストかけても無理。
極端な話、「それで世界を獲る」みたいな事を考えられる何かである必要があって、その上でその手の投資先を幾つか作ってしまう必要がある。
アメリカのバイオも、ぶっちゃけ多くはベイパーウェア臭い何かだったりする。けどね、話題であったりグダグダを覆い隠す程のチャレンジとかをかき集めてたら、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるって感じなんですよ。
念の為。ビッグデータもダメだからね?日本で得意げに話されている講話とか、本当にレベルが低いんだから。難しい数式出すのがレベルが高い、ってわけじゃないよ。様々な所でのチャレンジ、ってのがなくて、本当に上澄みだけ実施して裏でデータ整理が進むだとかそういう所があんまりないのが日本の場合の難点なんだよね。普及の先の役立てるフェーズにて本当に役に立つように応用していく人ってのがそんなにはいない。


ソシャゲで自分の国の中でぶいぶい回ってるってのは、まあ会社単位ならそれでいいけどその金使って海外進出とかが毎度下手打って撤退してるのは、パチスロで三千円突っ込んで勝てませんでしたー帰りますーってだけなので。いやもうそもそもそういう金の使い方してたら勝てるものも勝てません。会社なんてそんなに資金ないんだから、一発倒産のリスクでも負わないと勝てない。
グノシーとかみたいに、金は集まったが使い道がクソ確定ってのももう全然違って。グノシーランドみたいなの作るなら別会社立てて、そこに露骨に金を動かしておくんだよね。そーゆーことしないと、失敗時に清算出来ないもんで、ずーっと足を引っ張っちゃう。mixiも、もう株式会社モンストとかにしてしまえってーの。


まあ、でも、この消費税まわりでは、企業も一般消費者と同じく買い控え、準備控えというのが、そりゃ生存戦略上必要になりすぎちゃってもうどうしようもなくなってる。
こんな中で、何か財政政策しても無駄に金が必要になる。これぞ最悪という形なんだよね。


第三次安倍内閣は、でももう麻生と約束したんだよね。
安倍内閣は、とにかく「何か」との調整を考えすぎてる。変な話、ポピュリズムが行き過ぎていてなー。
板挟みになってアウアウ言ってても、それは自業自得だ。だって国会のパフォーマンスも、総理の強い決心みたいなのも結局は「誰かに遠慮した」話でしかなかったりするし。
元々リーダーの素質ないんだと思う。麻生とか徹底的に干してやればいいのに。恨みを買われないがおそらく恨みを買う価値もないって事だろう。実質党幹部とかとの元老院政治の中での傀儡なんだろう。