現代における、「そこは救えない」という所。

togetter.com
を見て。

キモくて金のないオッサンが、一体どうなれば救いなのか。

そもそも、その設定がなければ救いようもないんですが。

解釈

しばしば、女性の方が優遇されているとかそんな話がありますが、データから読み取れる事は一意ではないです。むしろ、どういうドリブンを見てもほぼ真逆の説明が作れるものです。


男女共同参画というのは、今の日本では決して達成されてはいない何かです。社長とかに女性は若干増えましたが、中堅どころとか見渡してもホントいないでしょ?
「女性の感性を活かす部署」に女性は入れられるものの、逆にそれ以外のふつーの所ではそういないもんなんですよね。
システムエンジニアですが、圧倒的に男性が多いです。男性が多くてもいいこたないんだけどさ。自分らの下の世代でも男女同数とはなってません。男女同数でもいいと思うんだけどさあ。


1-2-6図 男女別・年齢階級別非正規雇用の割合の推移(男女別) | 内閣府男女共同参画局
男女で非正規率が段違いなんですよね。


ここから言える所は、女性は結婚によって補填される所が大きく、結婚しないとロクに暮らせない可能性もあるという事です。男女ともに正規雇用の金額はめちゃくちゃ変わるわけじゃないです。ただ、正規非正規の割合が違う。
ウチの姉だと四十ぐらいか、この頃、四年制大学を卒業した女性は就職先に大変苦労していた記憶があります(インターネット就活前)。女性の場合には高学歴の方が就職活動にマイナスというお話があったぐらいです。

結婚は義務か自由意志か、の前に。

近代の定義であれば、義務ではなく自由意志からなるものなのですが、女性にとっては収入の支えという単に意志とは片付けにくい要因があります。
女性は、現状家庭に入る事で安定して暮らせるという事はあります。最近ようやく女性の貧困について問題視されてきていますが、ジェンダーの差による就職先の違いや就業場所の違いはまだあまり理解されていません。


相手がいないとかそういう所とはちょっと別なんですよ、男女の結婚の差って。

キモくて金のないオッサンが、一体どうなれば救いなのか。(繰り返し)

そもそも、その設定がなければ救いようもないんですが。


相手も同じように「相手が好きになる」という結婚は望んでいるとは思うんですが、それ以上に「キモくて金のないオッサン」よりもっと大変な状況ですよ。

まあ、それなりに稼げれば結婚は出来る。

身も蓋もないですが。
知ってビックリの給与比較! 男性と女性の平均年収はこんなに違う - わたしのマネー術 | @nifty


「同じくらいの給料をもらっているのでは釣り合わない」んですよね。多分、「キモイ」よりも「金がない」事が、「家計を支える上で重要になる男性の収入」という面で問題になります。


正直にいうと、未婚率とかの上の方は自由恋愛とかなんでしょうが、「金がない順に未婚率を埋めていく」ようなもんだと思って下さい。

キモくて金のないオッサンが(繰り返し以下略)

どうなればいいのかという事を設定しないと無理です。
正直な所、金稼げるようにガンバレ、としか言われないんですよ。何かの革命を起こすとか、現実問題現状の資本主義を打破する事は無理です。ソ連も滅びました。
フェミニズムへのバックラッシュな動きをしても、キモくて金のないオッサンに何かフィードバックが来る、ってな事はありません。元々そうですし、フェミニズムが浸透したから女性が優遇されているって事でもありません。女性から賃金を巻き上げても基本的には苦海で金持っているエロオヤジに食われるだけです。


誰かが救ってくれるというのは、その誰か以下の身分で留められるものだと思って下さい。
フェミニズムやってる人が、そんな若いツバメ何人も飼えるだけの財力がある訳でなし、むしろアカデミズムで食えるぐらいが最高で、あそこら辺非常勤講師だらけです。そこの学生も基本的には非正規雇用でまた介護職とかの人だったりする訳ですよ。ボーナスナシの。


まあ、給料で言ったら、だいたい客の給料が二倍という感じなので気にし始めると超やる気なくなるのですが。
SIerの宿命とは言え。