癖の強いキャラクターというのが減ってる気が、という話。

ちょっとマニアックな話になるのだが。
アニメとかに限定した話でもない。


癖が強すぎて何か人に勧められるものではないが、何だかよく分かんない、残る、みたいな作品が減ってる気がする。
ただ、これを上手く言語化する事が難しい。
最近のアニメだと、ゾンビランド・サガが、ものすごくそういうのに近いのだが、根本的に違う作りをしていて、唸る。


一見変に見えるキャラクターもそう見えるように作り込まれていて、不安定さを感じるところがない。声優の声に違和感もあまり感じず、そんなに面白いとは思わないけどそもそも別に面白がらせようとは思ってないだろうし、ちゃんと出来ていて文句はない。
ただ、それだけである。何か残らない。


まあ、悪食というのはあるのだけど、まほらばという2クールあったがしかしこれ人気あったのかというアニメが、まあ残るアニメであり、わりと無駄にキャラクターに設定があり設定の辻褄合わせに話が動かされてるような、うーんまあ興味ない人には全く興味ないだろうなというアニメだった。
まあ、ヒロインが多重人格、で、新井里美というあんまりヒロイン声ではないよね(柔らかい言い方)とか、多重人格なのでまあ声が変わらないのはいいけど多重人格が全部変な性格とか癖しかない感じが、残るような。
話はさっぱり面白くはなく、キャラクターの計算されていると言うには雑な不幸設定と几帳面なまでに全部救おうとする話運び、ナカナカないのだが、こう、終わった時にはホッとしたというような。


ほか、これはマンガの方であるのだが、空のおとしもの、というアニメもやった人の前の作品になる、「私の救世主さま」という作品は、さっきのとは違う意味で「万人には勧められないが変」というやつで、まあ、空のおとしものも大概酷い(シリアスとギャグの噛み合わせ方がおかしい)のだが、シリアスになっていくところを読んでるのに笑えてくるマンガである。


そういう、不安定さを持ったアニメが、深夜帯にも関わらず減って来てるなあというところから、今の世の中のバラエティ、ドラマ含め、そうなってんなあという気かする。
敢えて言えば若手の実験作、若手が実験されてるのか分からないが、というものがあまりないような気がしている。


ある意味の、完成されなさ、みたいなものがあまりないような。
成長の余地、なのかもしれんし、無理矢理で整合性が取れてないからこその、テンプレにならない、性格としての認識かもしれない。
あくの強さ、って、売れる売れないはともかくとして、残る残らないにはかなり影響してくるとは思う。


とりとめないのでこの辺で。