匂いの問題。

『高速バスでマニキュア塗ってた女の子へ』換気のできない所で揮発性の高い塗料を使用する事の危険性を改めて考えてみて欲しい - Togetter

毒性や危険性は量によるのだが。

マニキュアの除光液程度なら、密閉空間だろうが、健康被害が出るものではない。
アセトンは、生体内にも出来る物質で、故に、体内に吸収されても普通は分解される。危険なのは誤飲なのだが、一時的な体調不良にはなるかもなーとは思うが、病院連れてくほどではない。
トルエンとは毒性が比較にならないので注意。故にトルエンは産業的にしか使われづらくなっている。まあ、昔純トロとか言って、袋に入れて吸うやついたな。


有機溶媒は同じ、ではない。
アセトンは比較的安全故に使える。

乳児の急性被曝事例はあるが、かなり安全側に倒してるとは思う。

脂肪の代謝過程ではアセトンが発生する。
なお、このあたりが上手くいかない場合、自家中毒が発生する。


乳児等では十二分に注意した方が良いと思うが、乳児のうちどれくらいの割合で影響があるのかは分からん。
不注意くらいでの条件であれば、本来ソコソコの件数発生するので、ちょっと報告事例が足りてない気がするんだがな。

匂いの害は、気になる人には気になる話で、それで体調崩す人もいる。

化学物質過敏症という疾患は、あるという人もいればないという人もいる。というより、間違いなく名称から考えられるようなものではない。アレルギーのような炎症反応が起こってない。
気分が悪くなる、動悸が激しくなる、というのは、気分に関する障害であるだろうし、気分というのは、ホルモン、あるいは神経伝達物質とか、そういうもののコントロールにあって、なかなかコントロールできるものではない。
一部は出来るというか、心を落ち着ける方法等のある種条件付けは無論可能なんだが、ほとんどのところは我々の意思の介在出来ないというか意思の源なのであり、それホントに出来るなら運動しなくても体重減らせたり出来るからな*1

まあ、大事なのは。

「私が」嫌なんでと発言の責任を引き受け、その上で相手も同様に対応していけばいいのになあとは思う。


あまり社会の常識とか科学的見解とかに責任を押し付けないようにされるといいんだがな。

*1:痩せ薬に覚せい剤使うのと似たような話なので