昔は「いけず石」とは呼んではいないのだが。


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昔からある「車除け」であるが。

いけず石という言葉そのものはわりと近年。多分京都風の言い方で他府県の人が呼んだのだと思う。

 

歴史上では多分江戸時代くらいにはあったらしい。というのはネットで朝日新聞のをPDF化したので見かけた。簡単に言うと、これ、家の柱とか守る意図が強い。だが、様々な意図も含まれる。

昔は速度落とせや一時停止というものもなかったし、玄関口に車止められて迷惑するというのもあったと思われる。京都の街並みの事情としては、道が狭く排水溝のような緩衝地帯がない。柱にぶつかられると家屋の倒壊の可能性もある。

なお、この石にぶつけるのは人を轢き殺しかねない運転なので、敢えて公が設置した場合、ポールになっていたりする。あれはいけず石ではなくガードレールの代わりの苦肉の策だが。