医療崩壊は、「局地的に」起こる。

タイトル通りなのだが、医療崩壊は、全体が駄目になるのではなく、むしろ各地で散発的に起こり、対処が追いつかない状況になるのであって、
故に、急激に起こるものではないし、役所の方では「医療崩壊は起こっていないと言い続けられる」ものでもある。
大本営発表が上手く現状を分析出来ないのはまさにこういう所であり、全国同じ基準で「十分な医療体制になっている」という把握の仕方はよくないんだよなあ。


例えば、地方の再建の仮定で中核病院がない地域では、病院がないがゆえに流行りにくい事もあるが、一度流行れば対応は不可能である。患者も病院に行かない事が当たり前がゆえに、病院が気付くのが遅れる。
そういう事がイタリア北部の村でも起こっていたとは思われる。あと、この時期イタリアでは観光客が来るし動くので、地味に広がっていたとも思う。


韓国とイタリアを比較する事は難しい。検査を上手く実施したから縮小されているのかというと、正直思った程韓国広がっていなかった様子が伺える為である。イタリアは明らかに気付くのに遅れている。
おそらくその原因は、医療制度だと思っている。韓国は比較的日本に近い。イタリアはEUアメリカと近い。ホームドクター制度のホームドクターが、病院の前にあって門番の役割を果たし、処方を書いて渡したりするのだが、日本の開業医と違い施設設備をほとんど持っていない。それは全部病院に集約されている。で、結構セルフメディケーションが進められるものだったりするのだよな。数はいるんだが、医者を職業としてなくて兼業してたりする。予約が必要。
韓国は日常診療の体制を頑張る事では歪みが出ているという所で一部地域では重症患者が自宅で死ぬ例が出ているが、イタリアの場合にはそもそもこの手の感染症の対策で新たに仕掛けを構築しないと無理という所で、医療現場は崩壊しにくいかもしれないが全員が受け付けられる前提にそもそもない、崩壊とは言いづらいかもしれないが・・・・・・