書き手の痛さを生温かく見守るのも大事。


「ラノベっぽさ」に対する恐るべき鈍感さ とある〝本格ファンタジー〟なろう小説を例に - い(い)きる。

追記であったリンクを見たが、

うん、まあ、富士見ファンタジア系の、恥ずかしい出だしから始まる感じの匂いはして、

ラノベ天狗はもう少し意識高い青二才(と書いてみさわさんと読む)を優しく見守るべきだと思った。

 

 

プロローグの一部引用するけど。

プロローグ1 『最後の眠り人』
「全てが漂着する地」……人はそこを古代の大王にちなんでウロンダリアと呼ぶ。

 


 時間さえ曖昧で、人や神や魔はもちろん、世界まで漂着するこの地には、『眠り人』と呼ばれる存在が流れ着くことがあった。永い眠りののちに目覚めた彼らは素晴らしい技術や知識、時に壮絶な戦いの技を持ち、この世界を豊かにしたり、大いなる災いを退けてきた。

 


 予言にある『眠り人』の来訪は二十人。そのすべてが訪れ、八百年ほど前の『混沌戦争カオスバトル』の時代の終わりとともに、世界は永遠に平和が続くと思われていた。しかし今、新たな予言とともに、訪れないはずの二十一番目の『眠り人』が見いだされ、再び世界は大きく揺らぎ始める。

 

 

 

―花の様なる眠り女を、護るは最後の眠り人。それは闇の討伐者ダークスレイヤー。

 

 

 

  後世に伝わる恐るべき歌の物語が、今、幕を開ける。

 

説明が足りなさすぎてアレなのと、まず思ったのは、「眠り過ぎだろ」「形容詞が貧困」ですかね。

異世界からの漂流ですかー、このプロローグでもちょいちょい分からんところありますよね。思わせぶりに書く気概はいいけど、前後の文がうまくは繋がってない、対比を変に作るのがつらい、結局具体性がないのでふわふわ。

こういうのはWebじゃないと読めないのではないかと思った。

 

 

まあ、いいんすけど、流石にこのプロローグは話運びが期待出来ないなあと思うわけですよ。

 

なんかフワッフワらしい世界に、なんか永眠してから来る人がいるらしい、あ、予言とかされてて人数決まってるんすか、え、イレギュラーが出てくるのね、え、なんでか花に例えられる(薔薇なのか向日葵なのか分からんが)姫が眠ってて、え、なんで最後とか護り手とか言われてんの?

入れてる言葉が全然前の言葉と繋がってなくて、それこそが恐るべきですわな。

 

 

まあ、正直、このレベルはちょっと弄ってはいけないのではないかと。

流石にこのレベルは、他人に広めるのが問題で、商業と比較しては駄目ですよ。