州の独立性
強い大統領が逆に働く事がある。アメリカは、各州それぞれが国家的性質を持っていて、法律も議会も裁判所も別にある。
その為、各州の投票結果に対して不正を言い募るトランプ大統領は、その州の人から反感を食らう所がある。
人種の混雑度合い、風土
人種そのものの傾向もさる事ながら、実際に色々混じっている所での人種間格差とそうでない所の捉え方は違う。
川の東と西に分けられた所と、そうではないぬべっと住居が広がっている地域とでは、人種間差別はだいぶ違う。
実はそのあたりが端的に現れるのが、大学である。大学はほとんど一つの街を形成する為、その周辺ではリベラルと言われがちな価値観を持たないとそもそも暮らしていけない。
実際に黒人が少ない地域も、黒人に対する差別意識は希薄というか現実的ではないと思われるが、地域がどのように構成されているかでも違う。
カリフォルニア
注射針、ゴミ、排泄物が散乱するサンフランシスコのダウンタウン | Business Insider Japan
ニューヨーク
誰も知らない"三角地帯のスラム『ザ・ホール』" NYC海抜下9メートルに生きる30人の日常 | HEAPS
その事についての論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/americanreview1967/1972/6/1972_6_36/_pdf
結構面白いが、「北部に黒人だけのゲットーはあるが南部にはそこまでのものは形成されていない」そうである。
元々アメリカは、地域差がとてもある国であり、無理矢理二大政党に割り付けられているが、ホントは多種多様である。
アメリカの州単位の違いはかなり大きい。
以下参考まで。
アメリカは異なる文化をもつ11の「国」からできている…コロナ対策など政治的な判断の違いも納得 | Business Insider Japan
そもそも大きなアメリカというところが結構幻想であり、二大政党制というのがどうしてそうなったかというと、アメリカをまとめる為の仕掛けであると認識した方がいいかと思う。変な地域政党が強い感じになると、明らかに全国レベルの政治にならない。二大政党制だからこそ、ロビー活動も盛んに行われる。直接政党を作って主張を民衆に届けるのではなく、政治分野での主導権を常にこの政党が担う為、政治団体は政党に対して陳情していく形となる訳で、現在の日本の政党制に比べると、支持基盤に縛られる度合いは弱くなる(その代わりに金を積まないとというような事にもなりかねない訳だが)