銀食器の話。

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専門家が出て来る事はないと思います。化学史というよりも文献古代史みたいなのなんで。
以下は、どちらかというと感想。


おそらく具体的に物語ができてきているのは、近代っぽい。
西太后とかは写真が残ってるくらいの人です。なお、甥っ子を砒素で殺しているっぽいという噂もあり、銀食器の効果はないです。



なお、銀はたしか毒に反応するとかの迷信は昔からあり、貴金属は特別みたいなものがあったはず。
この場合の毒は、砒素だけとかではないです。
まともに物性とか考えられ始めたのわりと近代も近代で、日本薬局方に収録されている「過去の薬」でも現在は全く使われていないものも多いです。
オカルトの文献漁るのは結構難しいなあとは思いますね。


ルネッサンスの幕開けとともに、毒殺みたいなのがブームになった、というような話はどっかで見たのですが、
まあ、そもそも毒殺、法律や裁判とかが整備された時代に回りくどい方法として使われるものであって、毒殺ってバレないわけないので。誰が殺したかは分からんかもだけど。


銀食器も、大航海時代に銀が入ってきたから、というのはあると思いますよ。
あとは多分加工のしやすさとか適度な硬さとか融点とか見栄えだとは思います。宝飾品の土台とかにもスターリングシルバーとかが使われていて、まあそういうのの延長線上だと。
銀細工、結構ありますよね。


なお、燻し銀と言いまして、わざと黒くするのもあります。あれは酸化ではなくて硫化とか塩化で、まあそんなもんですよ。