ぶっちゃけ、昔から「その実在性を怪しむ」以外の書物(研究者の本)見たことないんです。
実在を前提とするものマジで知らん。
というのも。
ドイツ語では「アイゼルネ・ユングフラウ(Eiserne Jungfrau)」、英訳は「アイアン・メイデン(Iron Maiden)」、または「ヴージェノヴ・ニュアレンバーグ(Virgin of Nuremberg)」(「ニュルンベルクの処女」の意味)と表記される場合もある。1857年に、伝説に基づいてドイツのニュルンベルクで作られた模造品が特に有名であり、各地の模造品はこの量産品である。名称とは裏腹に大部分のものは木製の本体で、鉄製なのは釘のみ、または釘とその留め金と扉の蝶番のみである。
鉄の処女 - Wikipedia
The most famous iron maiden that popularized the design was that of Nuremberg, first displayed possibly as far back as 1802. The original was lost in the Allied bombing of Nuremberg in 1945. A copy "from the Royal Castle of Nuremberg", crafted for public display, was sold through J. Ichenhauser of London to the Earl of Shrewsbury in 1890 along with other torture devices, and, after being displayed at the World's Columbian Exposition, Chicago, Illinois, 1893, was taken on an American tour.[13] This copy was auctioned in the early 1960s and is now on display at the Medieval Crime Museum, Rothenburg ob der Tauber.[14]
https://en.wikipedia.org/wiki/Iron_maiden
「偽物が作られた歴史」が熱く、この辺り好事家も入り込んで結構議論が分かれるところだったりするようです。
当時の人も「中世ファンタジー」結構好きだったみたいです、とでもいえばいいんでしょうかね。動機はそれです。
近世近代になりまして、ルネッサンスは古代ローマブームですし、廃墟なローマ観光ブームがあったり、ゴシック建築リバイバルがあったり、みんな好きですよね。
魔女の鉄槌に「けしからんとか言いつつ読むポルノ小説的要素」とかあったりしたわけですし。
ここで日本語訳されているMaidenは、日本語の処女の意味合いというよりは、聖母マリアのイメージ強いですしね。
ヨーロッパのこういう偽歴史は結構面白く、中世ごろに作られた女教皇の話はバリエーションもありますが、日本や中国の歴史に対する考察なんかよりももっと偽物に満ち溢れていて楽しいです。