許可のようなものを出した熊本県警も悪いのですが。正直に言いまして、かなり熊本県警が悪いです。
実は前々から、「観光客に試し斬りとかは、正当な用途としては認められない」ってのは言われていて、観光客が試し斬りしているような事は知りませんでした。
ぶっちゃけ、「観光客に試し斬りさせる」というような想定は銃刀法の運用でも考えられていないので、今のところ「グレーゾーンではあるけど、事故ったら責任は重いよ」というところです。
この「事故ったら責任は重いよ」というのは、例えば、事故が発生した場合には業務上過失致死傷罪等に問われるだろうという事が一つ、保険等の対応が為されないのが一つ、です。
当然ながら、殺意はないので殺人罪としては認められないですが、業務上過失致死傷として、「危険性があるにも関わらず、簡単なレクチャーとかでさせた」とかになるでしょう。ボクシングの試合等での対戦相手の怪我や死亡に関しては、相当の覚悟をもって相手も臨んでいたとかそういうので免責されるわけですが、そういう危険性の周知徹底が為されてるとは見做せないと通達されるだけで、まあ通常は出来ませんわねと。
個人的に見解を記載しますが。
昔から、真剣の持主が他人に触らせてとか、見る分とかある程度技量見て試し斬りとかはあったのですが。
観光客に開放するとか、相当真剣を舐めてるとしか思えません。
私も刀剣を見るとかの事はありますが、当然ながらクソたけえ真剣を歪める事自体が怖くて他人の真剣を試し斬りとかよほどでないとちょっと出来ません。一応美術品としての登録証があるような刀剣をそんな形には使えんです。
真剣を持つ機会は居合の人や剣道の高段者は練習としてやられる事あるかと思いますが、それでも、竹刀や木刀・模造刀で一定鍛錬してからであって、初心者に触らせるのはそれらの偽物から、というものであり、ステップとして間違ってる気がします。
日本刀や剣道剣術というものを一定価値あるものとして考えるなら、その危険性についてもちゃんと考えてほしいです。
例えば鉈とか斧なら、一定怪我しにくいものにはなってるんだけど、日本刀は様々な事故が起こる、わりと危ないものなんですよ。
刃物は長くなればなるほど事故起こすこと多くなります。果物ナイフ程度なら結構な殺意が無かったら死傷事故にはなりにくいですが、刃渡りが10cmとかになるサバイバルナイフになったりしたら、重さで結構刺さります。
ちゃんと危ないものとして安全管理の資格とかがあるならいいんですが、結構ね、有段者とかプロっぽい人ですら、高校で事故ってます。まあ足の甲に刺さった程度なら死にませんが、真剣を演舞に使ってその相手方に高校生とか、正直舐めてるとしか思えませんしそりゃ人怪我させるよってなもんですが。
有名な事件としては、映画撮影中に刃引きした真剣(刃が斬れないように潰してある)で人が死んだ事件とかありました。ちなみに模造刀(金属製)でも殺陣の稽古中に死亡事故が起こってます。転倒して死ぬとか、ナイフの訓練とかではまあ起こんないですが、日本刀のようなものは結構な危険物です。
素人に扱わせるのはマジで有り得ないというか、いや模造刀とかにしてほしいです。できれば竹光とかで。
あと、怪我に関して、特に観光客にさせる事は健康保険適用外になる可能性が高い事考えてやってください。スポーツ保険のようなやつに入ってもらうとかが必要です。