良く手荒れするやつが、よく細胞膜とかエンベロープを壊すとは思うんだけど、ただ、化学的な洗浄の効果より物理的な洗浄の効果の方が大きそうだしなあ。

togetter.com
これを見て。


タイトルで言い尽くした感はあるんだが。
要は手荒れするやつがよく細胞膜を溶かす、とは言えるとは思う。


界面活性剤ってのは、用途的に便宜的にいうカテゴリなので。アルコールもそんな感じだし。結局エンベロープを構成する分子の間に入り込めるとかそんなのなんだよね。
Phospholipids aqueous solution structures


大体丸いのが親水基、ひょろっと長いのが親油基と言われる。親水基の部分にはリン脂質の場合にはリン酸がエステル結合している。エステル結合というのは、一般的にはカルボン酸エステルが知られているけど、リン酸もエステル結合が作れる。オキソ酸ならまあエステル作れるんだけどさ。
おおよそ立体構造も大体親水基あたりは○、親油基が長い構造になっているのでこういう風に描かれるのだけど、実際分子レベルだと表面とかがある訳ではないのでイメージ図。


とは言え。


端的に言って、つけ置き洗いより洗濯機で回した方が大抵の汚れ落ちはそちらの方が早い、ように、物理的な洗浄が一番かとも思う。
ウィルスが単に表面に付着しているという場合、ファンデルワールス力やクーロン力でついているのだが、水は引力を打ち消すように隙間に入り込む。無論洗剤がある方が汚れは落ちやすいのだけど、そっちがわの方がウィルスの粒子を壊すよりもより速いと思われる。エンベロープの膜壊すよりも、なんとなく付着している力を打ち消すような方が速いんだよね。