ウィルスが空中でどうなってるかは、簡単ではない。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)|Web医事新報|日本医事新報社

粒径が小さくなると実際の環境下では把握が難しい。

可視光の波長が500nmつまりは0.5μmなので、光学的には見付けづらい。ある程度の散乱はあるんだが。
色々な形で粒径を測定する方法が考えられたが、流体力学的な粒径というのもありはする。まあ、唾液の粒子なら球で大体はいいだろうけど。

ちょうどいいサイズの粒子が浮きっぱなしになる。

0.3マイクロメートルという粒径が大体は捕まえにくいということになっていて、故に、N95等の規格で0.3マイクロメートルの粒子を用いる理由にもなっている。
捕まえにくい、というのは、色々なバランスだ。重力も働くが、このサイズになってくると、静電反発力や粒子の速度、引力も含めて関係してくる。
また、普通の蒸気圧と同じように粒子表面を考えてはいけない。湿度はマクロな指標であり、粒子表面には水分子が残りっぱなしになると思ってほしい。


基本的に、湿度がある方が凝集はしやすく(空中粒子の凝集の中心は水分)、空中に漂いづらくはなる。
なるが、まあ、ぶっちゃけ風速数メートルでも大気の力の方が大きいので換気をするのだが。風入れないと駄目だよ。

まあ、そもそも。

30分や1時間で、目に見えて乾燥するとかはない。空中に浮かない粉物ですら大抵は湿気る。
in vitroの話をin vivoに展開するのはソコソコ間違いは出てくるので、なのでやはり実測された方がよい。


あとぶっちゃけこのあたりは日本でちゃんとやっている人そんなにいないんじゃなかろうか。世界でもあんまいないと思うけど。


なお、NEJMでエアロゾルでも感染能あった、という話は、室温及び湿度が大体は普段の生活に合わせてあるので、そっち見るとよし。