Confidence interval, CI

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(リンクをたどってアストラゼネカのページを見ると「CI 41.0% to 75.7%」とあり、これを指すならやはり「最大」の意味かもしれないが、医薬分野に疎い私に確証はない)

とあったので、少し書くと、95%信頼区間の略であろう。二項分布仮説での95%信頼区間の下限が41.0%であり、95%信頼区間上限が75.7%であろう。

この場合、高く見積もって75.7%という感じなんであるが、あくまでも推定値であり、41%くらいの効き目から75.7%くらいの効き目まで、全体で95%の確率の中で考えたらそのくらい、という話である。
AZのホームページでは「A further analysis of the efficacy regimens showed that when the vaccine was given as two full doses, vaccine efficacy was 62.1% (n=8,895; CI 41.0% to 75.7%), and 90.0% (n=2,741; CI 67.4% to 97.0%) in participants who received a half dose followed by a full dose.」と書かれており、
データからの点としての推定は実は62.1%であって、この95%信頼区間というのは、おおよそ5%くらいしか外れない範囲をいうと、41.0%~75.7%という幅でいうよ、というお話である。


なので、深くほっていくと、Yahoo!Japanのその記事は、まとめとしては不適切という事にはなる。
今日び点推定値と信頼区間は両方出すものであって、片側を使って表現する事はない。


CDCのところでエビデンスとして示されているのでは、Pfizerのは「Pfizer-BioNTech COVID-19 vaccine was 95.0% effective (95% confidence interval = 90.3%–97.6%)」とある。
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6950e2.htm


信頼区間の幅は、患者の数によっても大きく変わるので、信頼区間の幅は、情報の確度の高さを意味し、比較するならば点推定の値をしっかり見ればいいのではとは思う。