参議院選挙の比例区の選挙方式。
2016年度参議院選挙の選挙方式は、まず、選挙区で73議席、比例代表で48議席を争うんですよね。
ちなみに、埼玉県の選挙区で戦った場合には山田太郎は個人得票数を考えると四・五番手だったと思われます。まあ、ないんですけどね。
埼玉 - 開票速報 - 2016参院選:朝日新聞デジタル
高知・徳島あたりだとラインが三十万あたりになるのだけど、山田太郎を田舎に持って行っても勝ち目はないでしょう。余談ですが。
朝日ベースにします。
比例区 - 開票速報 - 2016参院選:朝日新聞デジタル
比例代表、比例区とか呼ばれるところでは、今回
103,710,035
が投票総数。一億飛んで三百七十一万票。
比例区では、各政党の得票数で(個人の票も一度政党に合算される)、議席数を各党にドント方式で割り当てます。
政党 | 議席数 | 投票数 | うち政党 | うち個人 | 政党票割合 |
---|---|---|---|---|---|
自民党 | 19 | 20,114,788 | 15,239,624 | _4,875,164 | 75.8% |
民進党 | 11 | 11,750,965 | _8,750,006 | _3,000,959 | 74.5% |
公明党 | _7 | _7,572,962 | _3,881,290 | _3,691,672 | 51.3% |
共産党 | _5 | _6,016,195 | _5,599,060 | ___417,135 | 93.1% |
維新 | _4 | _5,153,584 | _4,422,356 | ___731,228 | 85.8% |
社民党 | _1 | _1,536,238 | _1,103,157 | ___433,081 | 71.8% |
生活 | _1 | _1,067,300 | ___909,045 | ___158,255 | 85.2% |
こころ | _0 | ___734,024 | ___555,297 | ___178,727 | 75.7% |
改革 | _0 | ___580,653 | ___204,256 | ___376,397 | 35.2% |
幸福 | _0 | ___366,815 | ___306,518 | ____60,297 | 83.6% |
なし | _0 | ___647,071 | ___597,702 | ____49,369 | 92.4% |
怒り | _0 | ___466,706 | ___340,337 | ___126,369 | 72.9% |
総数 | 48 | 56,007,301 | 41,908,648 | 14,098,653 | 74.8%(平均) |
当選に必要な票数とか。
一人当たり、だいたい100万票くらいです。これは個人票と政党票の合算です。
個人票そのものは名簿の順位に影響します。個人得票率が低いところでは名簿順が変わる可能性は高いですが、名簿の順位はともかくとしても一人分追加するにはそれぐらいの票数が必要ということです。
ドント方式の為、分かりにくいですが、今回5600万票が投票されたゆえ、48議席あたりで考えると116万票なのですが、死票とかが出てくるゆえそんな感じ。まあ、だいたいは党への投票数で椅子の数が決まるようになっているんです。
比例代表の特徴として。
おおよそ政党票が四分の三、個人票が四分の一という構成になっています。つまり、個人票よりも政党票の方が大きく、「大きな政党内でいかに名前を売るか」が個人での選挙戦略になります。弱小政党は、ある意味票の価値をトップ総取りしてしまうので、個人票で1票でも勝ち抜けるのが重要になります。強い政党は微妙ですね・・・・・・。
ここで幾つか逸脱した政党があります。
- 政党票割合低め
- 新党改革、公明党
- 政党票割合高め
- 共産党、支持政党なし、おおさか維新の会、生活の党と山本太郎となかまたち
新党改革は、山田太郎のことがありますが、まずそれを純粋に個人票を除いたとしても、個人票の割合が高めです。あと、公明党が個人票強いのはなんなんでしょうね。地盤で推す時にはっきりと個人推ししてる感じなんでしょうか。それでも半分は政党票なんですが。個人間のコネクションが強いんでしょうか。
逆に、政党票割合が高いのは共産党です。うーん正直顔知らんなあ。多分、志位さんとかのイメージが滅茶苦茶強いと思います。今のうちに後継者を・・・・・・
むしろあまり山田太郎を抱えたがらないだろうという話。
個人票以外にあまり潜在的な政党票を抱えていないので、ほぼ参院選比例区には入れたがらないと思います。
例外的に公明党ならありかもとは思いましたが、それでも個人票ばっかの候補者なんてねえ。
比例代表制には向いてないんです。いや、個人票でも百万票超えるなら他の人に恩恵ありますけどね。そうじゃなければ一議席増えずに誰かが落ちる結果にしかならない。しかも党の方針に合わなければ離脱も早い、衆議院の選挙区の人なら離党しようが選挙区民の支持とか言えるんですが、ね。
今回、雑魚政党が厳しかった
まあ、政党票が沢山ある所なら良かったんですけどねえ。新党改革のイメージ悪過ぎでしょうね。
元みんなの党の渡辺喜美で個人票は15万票いかないくらいです。それより倍ある!って喜べないんですよねえ。多分一人分ノルマ稼いではいると思います。
多分、野党統一候補、の雰囲気の中で、雑魚政党は本当に厳しかった。右、左、......の斜め上、みたいなのが選ばれない。
そういう意味ではシングルイシューで頑張ってたとは思いますよ。
ただ、これから政党に潜り込むのは難しくなったなあ、とも思います。
たらればですが、維新で出てたなら当選してたかもですねえ。まあ、票を抱えて溺死する事を選ばれたので仕方ないですが。