AIその辺り得意じゃないですよ。

「PC入力できる学生で十分」ある大学図書館で事務長が司書をクビにして学生に目録を任せた結果、大変なことになった話

この手のデータ整理はAIが大得意なので、もうすぐ学生バイトもいらなくなります

2023/03/08 14:47
b.hatena.ne.jp


AIはデータを作ってくれないです。
意味の学習とかにもタグ付けが必要です。書籍名から分かるならいいですけど、人間が簡単に分かる事はAIでも大丈夫ですが、人間が悩んで書籍の内容を確認する場合にはAIでは無理です。


AIは「素人の人間」が「PC上で」やってる事を置き換えるのは簡単ですが、精度を出すのにはチューニングが必要で、おそ松さん判別の機械学習やってた研究者がおそ松さん判別出来るようになったというようなお話からも分かる通り、「システム調教している人の劣化コピーにはなる」のです。
要は、「楽な部分は置き換えられる」んですが、結構人間に作業は残されます。


あと、多くの人が勘違いしてますが、「AIにやってもらう仕事を定義する」は、結構経験値の高い人でないと難しいです。
元エントリの司書さんの話が正しくそれで、蔵書数、棚の数、ジャンルの偏り等で、NDC分類の深さを変えたり、もう少し深い形にしたりします。ラノベとかならレーベル合わせてくれないと大変ですよね?シリーズ合わせないと大変ですよね?
あと、年齢に合わせた印も、結構重要です。化学調べたい時に、学研マンガとアトキンス物理化学並んでたら多分駄目ですよね?
図書館は本が増減する生き物でもあり、時代に合わせNDC分類も改訂されます。本棚の中では購入順に番号がついているけど、本棚別にちゃんとある程度整理し続けるという運用は、AIには向いてないです。
AI-OCRは多少補助には使えると思いますが、日々購入する場合にはちゃんとデータでもらえるので使うのは一瞬だとは思います。