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を見ながら。
性行為をどれまで重く考えるかというのは、結構人による。
米山隆一氏が起こした事件については、私はこう思っている。
- 売買春に関しては、本質的には禁止できないもの、かつ禁止しなくていいもの。
- ただし、いわゆる人身売買等に繋がりかねない、まあヤクザに働かされるとか、借金のカタにとかあるからね。
- 自由恋愛による非管理な状況での売買春は無理じゃないかな。
- デートで奢った後にホテルで性行為を行ったら、それは売買春になるの?
- というようなのは揚げ足取りに近いかもしれないが、元々色々な人と性行為を行うのに問題を感じない人が、バックもらってセックスするのは別になあ。
- とりあえず、騙しとか詐欺みたいなのは、そこが問題なんであって。
- 米山隆一氏が、独身の時に女子大生とそういう事してた事に関しては、「イメージの問題ではあるが」辞任はまあ好きにせえや。
- 何らかの犯罪を犯したのなら、辞任で済む話ではない。
- 女子大生に関しては、話を売ったとか結構あり、むしろ騙されたのは米山氏側ではという気もするが。
- なお、欧米だったら辞任モノかというと、そういう事はあんまりない。愛人、不倫は騒ぎにはなるが。案外許されるからこそ、セクハラやレイプの問題が真剣に俎上に上がるのだと思われ(合法と違法の線引。両性合意があればOK)
ただ、私は男性であるし、その前に人間をちょっと辞めているところがある。
女性でもある程度の幅はあると思うが、古式ゆかしい女性であれば、婚前交渉等考えられない、問題であるという風に思うかもしれない。男女の年齢の差もあるだろう。私は広い範疇を恋愛関係として考え、その中でも両性の合意があるとかそういう状態はまあ幸せだろうし、結構片側の性が抑えられているのは良くはないと思うが、そういう関係であろうが、成人した人の場合、ある程度自分で選択する責務もあると考える。
無論、成人だって詐欺師には騙されるのだが。薬とかもね。
ただ、「私が望む恋愛観の外に」、社会における様々な恋愛の状態があると思っていて、例えばSMとかも、私がそうなりたいとは思わないが、そういうカップルもいるのかなーと思いながら眺めている。
昔から、結構海外含めエロを見ているのだが、まあなんていうか、半分くらいは受け付けないものもあるが、とりあえず広くは見て否定はしない派である。昔そういや、馬とセックスみたいな題材で、一生懸命馬のソレを擦る女性を見ながら「お仕事大変だな」と思った。いや、馬めっちゃやる気ないのがソレを見て取れるのだが、何というか、不思議な感じ。その過程で女性が気持ち良くなっているかどうかは知らんが、肉体労働ですよねという。
てかまあ、色々されてて、こんな事して楽しいのか楽しくないのかは分かんないけど、長年続けられている人の作品には「ん、仕事ですね」という一定敬意を払って見ている。
まあ、例えばアイドルとかになりたいと思うのに、どうしてそう思うのかはよくわからんとかあると思うが、一定そういう事が好きな人もいるだろう、と結構距離は近い。無論、地下アイドル以上に酷い入り方の人もいるのは知っているし、やってて不幸せな人も知っている。が、復帰される方もいて、それが惨めなのかどうなのかは分からないが、仕事やりに来てるんだなと思っている。
ただ、私みたいな見解が一般的とは全く思わない。
世間には特に女性に関してはセックスをイメージさせるような発言をする事は、性に対して鷹揚まではいいとしても淫乱であるとかって風に見られがちなのだが、そういう事からも、「女性が安心してセックス出来る為の法改正」みたいに言う事はなく、一定の被害者に同情してではないと改正に賛成できないと思われがちでもある。
女性がもっと安心安全にセックス出来る社会の方が、むしろ機会は増えるだろうという事も言えそうだなとかは思うし、日本人の性行為回数が海外のそれに比較して少ないのはそういう文化が根強いからだなとも思う。
というのは私の見方ではあるが、かなりひねっているが、とは言え、様々な人の思いが全て均質均一化される事は決してなく、ただしかし個人にとっては黒白はっきりしているものでも、社会として考えるならばグレーゾーンってのは残るんだろうなとは考えておく必要はあるかと思う。見知らぬ他人たちが、マイノリティかもしれないけど、違う思いを持っているかもしれないというのは。
なお、暴行脅迫要件の撤廃、というようなあの法改正については、「まあ、それでもいいんじゃないか」とは思うが、それをしても被害者泣き寝入りとかの状況は残る。減るかどうかは分からない。どちらかというと、「裁判に持ち込むものではないとされていた領域が裁判に持ち込みやすくなった」というだけだろうと思われる。
何となれば、刑事事件において一番厄介なのが証拠、プライベートにドラレコはないからというのがあって。加害者の無罪の可能性を探られる度に被害者が苦しむのはそりゃなあという。いやまあ、法廷で某記者が語った内容、被害者にとっては苦痛でしかないだろう。
https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20191223-00156004
言い訳を聞かされる、というのは被害者(およびその家族)にとってはかなり苦痛だろうが、しかし、裁判は尋問ではない。まあそもそも謝れるやつなら最初からまずやってないとは思うし。
一つ、いわゆる酩酊での準強姦みたいなのが証拠とともに出てきた時、裁かれやすくはなるかもなと思う。ただまあ、酒飲ませた後での合意そのものを合意と看做さない、みたいな話にしてしまっていい気も。
緊急避妊薬とかのOTC化については、政府含め基本賛成路線なのだが、産婦人科医において検討されたすえに先延ばしされたという経緯があり、あまり政治家の影響は出せないところがある。倫理観として忌避しているところを、教育の問題として棚上げにするのありがちなんだが、今までそういう形で教育によって成し遂げた何かって特に記憶にないので、付帯条件はいらん気がする。薬の安全性については、ちゃんと大衆薬でも報告収集出来る体制でいいだろ。あるし。
吸引法絡みで言えば、腰の引けたガイドラインが出たが、その理由としては、過去やってきた方法を否定するのが難しいというところがあるだけなので、今後は吸引法は機器の普及とともに増えてはいくと思う。ただ、残念ながら、それが優れたところがあるとしても、案外手術関連は「こなす必要」があって、経験があるところほど旧来の掻爬法やりたがるだろうなと思う。そして後遺症云々とかは、この医者のやり慣れてるかどうかとか経験年数のウェイトが結構あるからなあ。
しかし、現状、中絶に関して前のめりすぎると駄目みたいな風潮が強すぎて、もう少し、酷い被害者の事例をどうするかだけではなく、普通の望まない妊娠をした人が楽に出来るようにした方がいいんじゃないかなと思う。なんというかな、社会には選択肢だけ置いておいて、後は個々人で抱えているトラウマとかは個人で解消してもらう方向になった方が。
まあ、色々な視点がありそれぞれに盲点はあるよ。