これの裏の事情というか、どうして「こういう事が気になる・話題になる」かという事の一因であるが。

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「原稿料で暮らせない」「印税待ってたら生活が厳しい」というのがある。
要は、「相対的な安月給」というところで、そうなってくると、困るわけである。


ちゃんと、漫画家さんとアシスタントさんが漫画書いて単行本にして暮らしていけるだけのお金を出せているのなら、
「こまけえことはいいんだよ」
で出来るが、
初刷が減ってる今現在において、結構問題になってくるわけである。



ここでなんだが、そろそろ出版社も「変なコストカットではなく、コストの明確化」を意識した上で、
原稿料と印税をあわせた形での契約を行うべき。
イラストレーターも同様。ちなみに、イラストレーターも印税方式は不可能ではない。というかやってる人はいる。


ちなみにだが。

ただ、問題は「お金が絡む制度を会社全体で変える難しさ」だ。
もし単行本の書き下ろしに原稿料を払うようにするとなると、その編集部(もしくは出版社)が取引するすべての作家に同じ待遇を始める必要がある。
一人だけ特別に払うというのは難しくて、場合によっては出版時に交わす契約書の文面を修正する必要も出てくるかもしれない。
今後制度が変わるにしても、編集部の垣根を越えて(あと更に上層部の人とかも含めて)コンセンサスをとるのに時間がかかると思う。

漫画単行本の表紙に原稿料が払われない問題について


これは、有り体にいうと「嘘」である。
個々の契約は、別の契約に影響を及ぼさない。
どちらかというと、出版社内の経理処理の問題であり、社内で稟議を通すのに同一形式じゃないと駄目とかの、適当な慣習による。
だってさ、そもそも印税の割合なんかも一律じゃないじゃん。


これ怖い事に、社内でおそらく統計とかも取られておらず、算盤弾いての編集部の人数設定とかもされていないんよ。漫然と広告宣伝してて、費用対効果とかも相当に怪しいんよ。幾らまで投資、とかの計画もおそらくはちゃんとされてない。やるの難しいんだけど、ちゃんと手掛けていかないと、新規チャレンジとかを合理的に行う事なんかも出来ない。KPIがどう売上や利益に結びつくか、ちゃんと考えていかないと、今後の出版社は大手ですら厳しいものと思われ。