岡本吉起氏が言っている話なのだが、これ多分去年にも言われたやつであり。
今のところプラットフォームで使う草コインが値上がりはしているようだが。
NFTは正直、仮想通貨の使い先の一つ、として見られている部分が大きいと思う。
実際のところ、トレーディングカードゲームの裏のシステムとしては全く機能しないし、また、現実問題としてゲームのようなものと大変相性が悪いので、これは失敗するなあと思っている。
何故、巷のNFTは失敗のように見られているか。
現実問題として、デジタル独占契約、みたいなのがどうしてもマーケットプレイスに紐付けられているだけなので、例えば特定のデジタルなイラストが、電子で複写される事は全く防がれない。ただマーケットプレイスに登録されそれに対してNFTが発行されそれを売り買いしているだけであるので、あくまでもマーケットプレイス上で「所有権っぽく振る舞わせる」遊びという事になる。
マーケットプレイスの中で、「このNFTはこういうデジタルコンテンツで、見ようと思ったらこういうふうに画像を出したりして」とかが決まっているだけなので、そういう「見るだけゲーム」みたいなものだと思ってほしい。別のゲームでは「見えない」し、万が一共通な仕様を決めたとしても、「わざわざ持ち込まれるナニカを使わせる」利点がとっても希薄である。
せいぜいがブラウザで見れる画像くらいではなかろうか。
これ、正直、NFTという名前の「認証トークン」でしかない。どうやって運営会社は儲けるのか?これ、売り買いされないと手数料取れないのだが、ただ維持するだけの為に、売り買い時の手数料で稼がないといけないのはかなり大変である。多分初期のサーバ費用とかは全然赤字であろう。
もうひとつ大きな話として、「作者とは、NFTトークンを最初に発行した人になる」だけなので、パクリも海賊版もやり放題、そしてその人にも手数料が渡るような、そんな仕組みになっている。最初の犯罪行為を止められない場合に、そのNFTトークンを追いかけてというような、「NFTの外側の仕組みが必要になる」。仮想通貨等とは異なり、そもそもの最初の「泡みたいなもの」が、最初から犯罪からの作成物である可能性なんかがかなり高い。
またそういうのを制御しようと思うと、「それはもうブロックチェーンいらない」ものになる。最初から管理してればいいというだけになる。そもそもブロックチェーン自体がコストが重いのに。
何故、NFTゲームが「つまらない」「面白くない」と言われ、「面白いNFTゲームがあればいける」とか「稼げるNFTゲームがあればいける」とかの勘違いが、ゲーム業界で生まれるのか。
多分、どこかで株式とかの投資遊びが楽しくなった人たちが、その面白さをゲームの面白さと錯覚するからでしょう。
いやまあ、MMOやってた人とかは、市場の値動きなんかでゲーム内でトレードで遊んでた事はあったと思います。
しかしですね、そういうものに関しては、「ここで取引するしかない」というような状況(vsNPCの店に売るのが全然儲からない)とか、そもそも消耗するナニカであったりとかの場合だけです。
大体「今は不要になった、しかし途中段階では結構使える武器」とか、「特定のクラフトで必要になる中間素材」とか、そういうものが売れます。
ゲーム内で唯一無二なものとかは、大体死蔵されます。
例えばFGOとかあんまり知らないですが、完凸したカードがそういう形でゲーム内で取引されるという事はないでしょう。
そう、トレードなゲームした事ある人なら分かると思うんですが、そもそも唯一性とか言ってるNFTと、トレードの相性が大変悪いんですよ。分割出来ないんで、値段が上がると流通がなくなるし、量が元々あるものについては、ただコスパの悪い仕掛けだし・・・・・・
そもそもで言えば。
ゲームとして見た時に、「Pay to Win」な現実の投資とかは明らかにクソゲーなんです。市場原理そのものがわりとクソゲーなんです。
スポーツ選手とかの活躍、もちろん基礎能力の高さとかありますが、経験が強いとかになってくると、チャンピオンが十年君臨とかになり、当然ながら自分を鍛えるのにも使える金が増え、勝ちを積もらせるという事があります。これ、マイナースポーツだとホントその傾向強くて御蔭で過疎るんですが、メジャースポーツは「そういうのとは別にちゃんと草の根でプレイヤーがいるから腐ってない」だけです。
ウィンタースポーツの人口が増えないのも、用具や場所で費用がかさむところが根本的なところとしてあると聞いてます。
どうにもねえ、バランスとかで誤魔化せそうにないんですよね。NFTとかの追加が全くプラスにならないでしょうね。
ソシャゲの人員あまりが、最後に酷いところに向かっている気がする。
SEの将来像として、社内SEになっていくというのが必然であって、外側で優秀な人がシステムで世界を牛耳る、というのは限度があるよなと正直思ってます。
つまるところ、これハーメルンの笛吹き男がどこかの世界の果てに向けて行進しているようにしか見えないですねえ。