洋楽方向は知識がないのだが、関連性はある

sumita-m.hatenadiary.com
言及されたので少しいうと、


いわゆる海外の「Goth」と、日本の「ゴスロリ」は、血筋としては親戚筋程度の関連性だと見ている。
テイストを参照された、という程度。見てないかも知れん。


ゴスロリの前に、コスプレ文化が始まったのが大きい。1980年代の日本でもあった、いわゆるGothとは現代のは直接的には繋がっていないと見ている。なにかのムーブメントの中にいる人がしていた格好、ではなく、コスプレであると見るよ今のゴスロリは。


音楽の事は詳しくしらないが、音楽のゴスがゴシック・ホラーからゴシックという言葉を持ってきているのはまあそうだと思うが(本来は野蛮というような意味合いから、19世紀の怪奇小説とかそういうのからインスピレーション受けた)、そのインスピレーションは、映画のドラキュラとかのホラーをベースにしていたりする。ここら辺やね。

BAUHAUSは、79年に、シングル「ベラ・ルゴシ・イズ・デッド(Bela Lugosi's Dead)」でデビュー。で、このベラ・ルゴシというのは、ハンガリーの俳優で、ブラム・ストーカー(Abraham Stoker)の古典ゴシック小説を元にした映画『魔人ドラキュラ(Dracula, 1931)』のドラキュラ役の人なんですね。そんな訳で見事にピッタンコ! ピーター・マーフィーも「ドラキュラっぽい」なんていわれたりして、ゴスっ子の数は何倍にも何十倍にも膨れあがりました。

ニュー・ウェイヴのススメ ② ゴシック/ポジティヴパンク

何十年か話が飛んでたりすると、この間に何等かの話は挟まってくるので、この手の話でも間接的ではあると思う。ベラ・ルゴシは、ハンガリー出身ではあるがハリウッドの俳優です。なお、実際に当時知られているドラキュラって多分クリストファー・リー
ちなみに、19世紀のが、「ゴシック・ホラー」と呼ばれ始めるのが実は現代であって、当時は現代ホラー小説だったという事は念頭に置いておいた方がいい。間接的に「ルーマニアドラクマ公」は中世から引っ張られているが、ドラキュラというのはシャーロック・ホームズと同時代的に存在する。


そこら辺からのインスピレーションは、音楽のGothでも影響を受けているし、海外のGothファッションを見ても、どちらかというと既存の教会との対比で生まれている「悪魔的」「退廃的」ファッションというところでのGothは昔から見てはいる。まあ、私の場合には主には映画なのだけど。B級映画
日本のこういうのも、最初は聖飢魔IIみたいな白塗りメイクから入ってはいるのだが、そのファン層が海外のGoth真似たのと、多分V系バンドのファン層がやってるゴスロリは連続していないという気がする。
死人のメイクであるという所の強調とか日本であんまり見かけないし、バンギャだからまあ露出高かったりするよね、あんまフェミニンな格好しねえよね、よく鼻ピアスとかしてるよね、とかってのとは全く別種の、名称にゴスとは入るが違うもののような気がするが。



てかまあ、そういう事からの非連続性から、「ゴスロリ」というファッションが出来上がっていると言った方がいいだろうか。
音楽という所までは、「いわゆる道徳観からの脱却」だとか何等かの主張みたいなものがあっての、過去の参照であったりとかで繋がっていくものだが、「ゴスロリ」に関してはサンプリングというか、「文脈とか知らん」という勢いで作られているような。
ゴスロリ パープルブラックリボンハロウィンドレスワンピース(ゴスロリ)|ロリータファッション専門通販Lolis(ロリス)
なんだか、ホラーとかのイメージで作られているとは思うのだが、喪服のイメージとかではおそらくないし、アンチクライストとかでも別段ないだろうし、そういう意味でいうと、ハロウィンって意味合いもまあアメリカとかで行われているお祭り程度の認識な気もする(まあ間違っているわけではないが、日本でいうところの盆という認識は皆無なような)。