大学三年生から本格的に就活させられるのは時間が勿体無いなあ。


「内定倍率100倍超」という、しょっぱい現実 | 就活生のためのホントの情報 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
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数十倍から数百倍の倍率は、実質あんまり意味を為さない。そういう企業は、採用の母数をやたら増やして試験をやっているだけで、そのせいでアホみたいな回数採用試験を繰り返す。
採用試験が何段階あろうが、ちゃんと選べるという訳ではない。ちゃんと選びたかったら試験の一回一回で真面目に履歴書みたり喋り方みたりをしなければいけないしそんな事になれば記念受験的なものを極力排除しようとするだろうしそれには結構な戦略が必要になるが、未だかつてそこまで充実した採用試験なんてやられた試しがない。
小学生相手の試験かよと思うような筆記試験、質問項目の曖昧で何をチェックしているか採用官もよく分かってないような面接。
そんなの当たり前で、正直な所人の未来なんて見通せないし会社の未来も見通せないし。優秀な未経験者というのは、どの業界でもそれほど違いが出る訳でもない。企業には実のところ大したチェックポイントはない。


大学入試に判別されたヒエラルキーをぶち抜ける事は就職試験ではない。純粋に学力で勝負していたのは大学入試のみであり、そこからは、今まで勝った事のない人は負け続け、勝ってる人は勝ち続けるというのが既定路線になる。
ベンチャーで一発逆転狙うにも、大学のランクがのしかかる。バットを振った事のない人間がホームランは狙えない。それぐらい、大学までに学生たちは、「数えられ量られ分かたれる」。まあ、幼年期の終わり、とかでも良いけど。


そういう事なので、三年生の10月から活動するのは、まあ時間が勿体無いなあと思う。
ほぼほぼ就活前一ヶ月とかで絞り、とかになると、やはり年明けから年度末までぐらいが丁度ではないかな。そこから半年して内定式っつーのもダラダラしてんなとは思うが。


SPI対策とか言っても、そう簡単に偏差値的なものが上がる訳ではないが、まあやっとかないと錆びついた脳みそが動かないのでやっとく事はオススメはする。するが、ここらへん、中学入試やってたかどうかで、この手の問題に遭遇している経験がだいぶ違う。そんな所から差が作られている。
ハッキリ言うと上位大学の学生が「多少なりとも変でなかったら」、下位大学の学生は全く太刀打ち出来ない。


だが、正直な所、目をつぶって選んでも、就活という儀式を経た後の学生なら大抵は大丈夫(と言いつつ、結構社会人の覚悟ができていない学生とかは辞めるのだが)。
逆に言えば、それがないとほぼどんな能力があろうと就活としては失敗になる。


儀式。
そこまで大げさではないが、結局の所、金稼ぐ責任であるとかそこら辺は必要になってくるもので。社会人マナーとかよりもそれが重要かなと。刺激的な事もあるが退屈な事もある、それら一連である程度こなさないと仕事にはならない。ある程度の能動性も必要になる。
そこら辺の心構えみたいなものは、普通の学生生活で培うものだし、そこら辺が大学の最後の方でしかナカナカ身につける機会もないし。
就職活動の中で聞かれる事もあんまりない・・・・・・まあ、ウチの会社みたいな所に選んで来るヤツは、大抵ある種の覚悟は身についているが。TVCMしてないから普通は存在すら知らんだろうからなー。