電子国家の「メンテナンス」問題。


E-state sitting on ticking bomb - Economy - Estonian news
なんかTwitterでの話とはちょっと違う感じで書かれているように思った。


近代化改修の限界というか、まあそういう話って結構ありますわ。
ここまでねじれると車輪の再発明した方が早いのだけど、改修に改修を重ねた結果、対応してきた要望の山が旧システム用語で記載されてしまっており地獄な度合いがすごいとかある。
十五年前だと、Win2000は出ているがWin2003よりは前であり、UnixもまだHP-UXとかSolarisとか頑張ってた頃、当然ながらRHELの出始めだからねえ。昔はLinuxUTF-8前提でなくてEUC-JPとかそんなの。


開発が継続的に行われる形であれば、まだよいかもしれないけど、結構システムメンテナーが安く買い叩かれてざっくり移ってたり人がいなくなってたりするのよ。
私も前の会社でそういうレガシーを残してきたのでちょっと申し訳なく思うけど、何年も半年二十万とかだったからやってらんなかったのよね。


こう、ITの発展が、国家の運営基盤においても影響があったのなら良かったんだけど、その実そこの構築ってのはITスキルと言いづらい、「現実をシステム化する能力」だったりするので、全然ここら辺更新されず、放置されてきたんだよねえ。
SIerが沈むの眺めつつ放置してきたのが、今後いろんな企業の基盤劣化に繋がっていくと思います。RPA使っても延命治療にしかならないし、そもそもプラットフォームが古くなればなるほどコードを把握出来る人減るからね。ある程度はコンバーターとかで置き換えられるんだけど、細かい詰めは知っている人しか出来ないとかザラなんだよな。


旧来のシステムであっても、メンテナンス費用をちゃんと積んでいただければ徐々に新しい世界に対応させられたかと思うんだけど、ま、オフショア前提とかになって価格競争の結果、電子遺産みたいなのが出来上がってしまってるよね。


んな感じ。