三洋電機がなぜ解体されたか。
リーマンショックの前から、日本の電機メーカーは大体売上を落としていた。
白物家電やTVが順調に「売れなかった」というのもある。
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日本の中で日本の電機メーカーの売上がかなり下がっていたし、PC市場も頭打ちだった。ネットブックという廉価版PCもあまり普及しなかった。
もうひとつ、スマートフォン市場をiPhoneより先に開拓できていなかった。
なお、三洋電機のイメージとしては、亜流の電機メーカーというイメージで、フルプライスじゃない家電を結構扱っていた。研究室の有機ELは見てたけどね。
その三洋電機の家電よりも更に安い海外製も入ってきたというのもある。
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【敗れざる人々(1)】 二度売られた三洋電機社員のいま――日本経済新聞編集委員 大西康之 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン
電機メーカー、事業部単位で多角的経営が行われていて、それらの事業が結構全体的に沈下してたはずよ。
まあ、隠す必要ないよね。そうです。ハイ。名古屋の工業系の大学を出て入りました。あの頃の三洋はすごかったんだ。二次電池、太陽電池、デジカメ、無線通信など、地味に覇権取ってた技術分野がいくつもあった。新潟で半導体も作っていたし、有機ELだって開発してたんだ。パナからは下に見られていたけど、社風はちょっと緩くて、でも活気があっていい会社だった。守口に本社ビルが建ったときは誇らしかったんだ。なんでこの大企業がこうも容易く瓦解して消滅してしまったのか、今となってもよくわからない。新幹線の窓から見えるソーラーアークに「SANYO」とあったのが、「Panasonic」に変わっているのを見たときの衝撃は、今も忘れることができない。
「iPhoneがなぜ日本人に受け入れられたか」を書いた増田です
日本の電機メーカーは、どこも同じく洗濯機開発したり、二次電池開発したり、選択と集中という事ができていなかったんだよね。全般的に利益がかつかつの状況で、半導体工場が地震にやられたのもあるが。
私2003年に社会人になったのだけど、当時「不採算プロジェクト撲滅」とかそういう話が結構あった。この頃、就職氷河期なんだよ。ITバブルも崩壊していたけど、バブル崩壊後様々な形で負債が噴出していたのだよね。
ガラケーとスマホは、UIが違うだけではなく、結構体験が違うのよね。
スペックや価格も結構似たようなもんにまでガラケーの値段も上がっていたけど、ガラケーの販売モデルは型落ちすると一気に値段が下がるような仕掛けになってた。定価で最新スマホを買うという発想はなかった。
画面サイズすらも3.1インチとかもあったので、初期iPhoneに近い。解像度も。
ただ、操作するのが基本的に方向キー+エンターキーみたいなものだったので、
携帯電話にアプリ起動ボタンなんかがついてアプリ類はプレインストール主体、ゲームとかも売ってたが結構売れてない。DSのゲームを移植とかやってたのあったな。
私はauだったのだが、メニューがどうのこうのという以前に、ケータイWebは圧倒的にダウングレードしたWebで、はてブも軽量ではあったが面倒だった。UIよりも先、実際にWebをどう使わせるかというところで、劣化したケータイWebよりタッチパネルでマウス操作に近いものをやれたというのが大きい。
なお、スマホに切り替わる頃のケータイは、正直言ってスマホ並に電池切れも早くなっていてひどかった。多機能つけすぎて電池の容量とのバランスが悪かった。
当時つけられたワンセグの機能とかはKCP+とかの機能ではなく、各社独自にカスタマイズしたアプリのメニューであるがロクでもなかった。
Androidがシェアを奪えなかったのは、廉価版が日本では出なかったのもあるが、過去のケータイからの連続性を切れなかったからもある。
どう考えても高いんですよ。海外でも月割はあったけど、日本みたいに通信費に端末代金を乗せるような商売(端末料金のキャッシュバックが万円単位で出てくる)やってないから。
Androidが出るのに時間がかかったのは、数万円のケータイ時代で言えばフラグシップモデルに相当する端末になるのだが、auのサービスなんかを載っける必要があったからもあるだろう。お財布ケータイやワンセグなんかもあるすでにあったから、iPhoneよりはデバイスの追加を余儀なくされていた。
当時のAndroid機の不具合は、「熱暴走」「アプリ使用中に電話がかかってくるともっさりとした切り替わり」「常駐アプリが操作を圧迫」とかだったが、多分常駐アプリのメモリリークとかも起こってたと思う。ARROWS Zとかを使っていたが、後期アプデした後には熱暴走もそんなに起こらなくはなった。アレだよ、防水機能とかもつけたせいで(とは言え防水機能は電池が取り出せたせいで結局そんなに性能よくなかったのだが)、排熱にかなり困ってたっぽい。ファンつける改造とかが出てたわ。
ただ、これiPhoneでも一時期あった不具合で、初期モデルとして同じように見られたのではなく、iPhoneの後にそれが起こった→遅れているという風に認識されてしまったのが残念だよね。
まあ、それとは別に、今日本でAndroidが売れてないのは、今も結局キャッシュバックキャンペーンなんかで端末の値段が下げられたりし、型落ちの端末が安く市場に出回らない(簡単に使えるようにならない)からで、最新機種だけが売れる市場ってのがそもそも変なのよ。
ハイエンド機が型落ちでも使えるからこそ、最新の廉価版もそれらとの価格競争もできるし、そもそもスマホのいいところは、最新機種でなくても最低限使えるところだからね。海外でも日本のスマホレベルの金額の端末に絞ればおそらくiPhoneのシェアはかなり上がる。
はてブするくらいなら別に性能高くなくていいんだよな。。。。。。せいぜいYouTubeちょっと見るくらいだし、一万円二万円代のスマホが売られてたらそっち買うんだけどな。。。。。。