うーん、それらの魔法少女、と思ってもらっても良いかも知れないけども(多分その方が楽しめます)。

http://anond.hatelabo.jp/20121011115056」に絡んで言うと。
劇場版見てないから見たくない人も、後半まであんまり見たくない人とかもいそうだなあというお話をちょっと書く。
ネタバレっぽくなるのでちょっとアレなのだけど、まどか☆マギカの「魔法少女」は、世界のルールが再構築される前は、いわゆるTVとかでの「魔法少女」ではなくて、昔話の、不老不死の魔女なんだよね。
だから、いわゆる既成概念の魔法少女と思うとちょっと間違う。
昔物語の、ってのは、秘術とかで不老不死になるのだけど、それは、体内にある心臓を取り出し別のものに入れているという話で、退治するにはその心臓を見つけて潰すというやつ。該当する昔話をちょっと思い出せないのだけども。
キリスト教的に言うと、不老不死は悪魔と契約したからってことになるみたいだけど。まあ、契約の誠実な履行とかは、そんな感じかもね。

魔女の心臓のありかを知らないと、魔女は絶対に倒せない。そういう、昔話の魔女のあり方というか魔法のあり方というのはかなり凶悪で、物語の構造上絶対に覆らない。

マミさんが死んだのは、ソウルジェムが髪飾りだった為で、食べられたからじゃないんだよ。
元々そういう話なので、魔女と魔法少女が戦うのは、いわゆる新旧の殺し合いなんだよね。
もう「必ず叶う」願いを使っちゃった後での願いの叶わなさに絶望したりして魂磨り潰された魔法少女が、いや、まあ、途中退場でない限り絶対にそうなるんだけどね、
魔女になって、新しい魔法少女に倒される。その過程で高効率でグリーフシードが生まれるわけさ。
魔法少女は、魔女から「グリーフシード」を取り出すために戦ってもらう。なんかへたって来たら、今度は魔女として自分が「グリーフシードの供給源になる」。
喜びを喚起するには、「希望」を「本当に叶えないといけない」んだけど、絶望は、「叶わない願い」を煽れば良いわけだから。どっちも大きな感情のゆれになるなら、絶望させる方が容易いよね。
願いの質とか、ありはするけど、あんまり関係ないんだ。破滅する事には変わりない。その願いが、自力で出来ない、けども強く願う、それしかない願いと言うのが、強い願いなんだよね。その強さの分だけ、強い魔法少女になれる。逆に、絶望も深い分だけ、強い魔女になれる。素質だとかは、そーゆーコトなんだ。

「この国では、成長途中の女性を「少女」って呼ぶんだろう?だったら、やがて魔女になるキミたちのことは魔法少女と呼ぶべきだよね」
魔女の卵とかって言っちゃったら、実も蓋もないし。

まあ、前半までしか劇場公開してないらしいのでここまで。