『革命機ヴァルヴレイヴ』がネタアニメになってるのは、富野文法を解しないから、というのはどうだろう?

『革命機ヴァルヴレイヴ』がネタアニメあつかいされているのは富野由悠季作品っぽいから - 法華狼の日記」を見て。
三話ぐらいまでしか視聴せず、富野作品を富野作品と意識して見ているのは少ないんで、絡むのもアレだけど。

富野作品を見ていれば、アレがネタアニメに見えなくなる、というのだろうか。

うーん。

ストーリー上の演出の為に用意される、背景設定とは明確に描かれてない本当の意味での背景が変なアニメとは思う。
SF的な設定なのかファンタジーな設定なのか、という所で、ファンタジーとしか呼べない設定・SFでないと説明出来ない設定の混ぜ方がイマイチなんではないかと思う。奥底の所で混ぜてなくて、表面でさらっと混ぜちゃった感が。

故に、ネタだけが浮き上がってるように見える。
ふと思った所では、学園都市の品川っぽさ(臨海再開発地域)にも通じる、なんだかなあな感じと同じかも知れない。
アクションを、どこぞの工事現場ではなくどっかの団地ですることによって生じる、どことなく嘘臭さみたいなものが発生してしまってる、ような。

ネタは面白かったんでいいですけどね。

うーん、シリアスに解釈するのってちょっと難しくないかなあと思う。多分、コメディのパートがハッキリあれば、逆にシリアスだってことが分かるんですけどねえ。
十三話の大きさでは、「コメディだと思ってたけど実はシリアス」みたいなことが視聴者に伝わって終わり、ではないかと。

追記

うん、ごめん。五話まで見終わって、
これどうしようもなくネタアニメであると認識を改めた。
富野文法とか多分そんなレベルを超えて、
リーンの翼とかそういう話のレベルでもなく、
ヘタすると、ABとかよりも理屈がご都合主義(もうファンタジーでも説明は出来ない)と思う。

どちらかってーと、勇者シリーズとかを深夜にやりました感。多分登場人物を小学生ぐらいにしたらそんなに違和感はなくなると思う。

家族を人質に取られてるんだよ!→ヴヴヴを交渉条件に!(これもかなり無理筋で、一人旅団さん舐められすぎである)→学園独立!→モジュール物理的に切りやがる(もうじゃあエクソダスな計画は何だったの感が)

日常で使われているガジェットも、
何というか、
「トラメガ」
は勘弁してほしい。
スマホも、もう少し未来的な何かをだなあ・・・・・・

まあ、言うと、背景の「近未来な世界」をあんまりにも描けてない。
学園物と言ってやるなら、第二生徒会とか理事会とかにして思いっ切りIFの世界にした方がまだストーリー上ご都合主義に見えなかったろう。

作品の考察なんかすると、流石に無粋なので、ネタアニメとして楽しむしか、というのが正しいのだと思う。