文庫女子雑感。


「文庫女子」フェアが色々ひどすぎた - 田舎で底辺暮らし



あんまり責めないでやってください



だから「女子に読んで欲しい本」に対して「女を舐めるな」って反撃は不毛..


ブコメも含め、安直にフェミニズム界隈の枠を多用する人が多いのだが(アンチな人に多い)、まあ、そういうの眺めながら、「これは何だろう?」とか考えていた。
理想の女像、みたいなのを押し付けられていやだ、という話は分かる。男子でも同じような形で「理想の男子に読んでほしい本」みたいなフェアあったら超絶いやだからね。


主語が大きい、というのも微妙で。
多分主語が大きいことが問題ではなく、「お前らにコウサカの外見を求められる」というのと同じように、「本を読む少女像を女子に求められる」というのが透けて見えるところなんだよね。
「これ面白いから読んでみてよ」というお話に、女子であるとかの消費者側の属性がつけられるのは変だ。「お前デブなんだからオタクだろうしこんな本好きだろ?」みたいなフェアがあったらぬっ殺したくなんねえ?


まずそこら辺の話が理解できるか、ってところが多分あって。


車のCMとかでも時々そんなところありますけどね。いや、自転車乗っけて郊外に出るとかどんな暮らしやねんとか。うん、無論、そこら辺消費者心理煽るにはちょっと上の暮らしとか見せるのふつうではありますけど。ただ、ネタとして展開している分、抵抗感はちょっと少ないか。
しかし。pokonanさんも甘い。
女を読む。女が読む。2013 発見!角川文庫|web KADOKAWA
これ、2013年のやつだー。多分もう失敗という結果は出ていると思う。


なんというか、マーケティングが乱暴だなあというところを直ぐに思うのですが、近年ストーリーを見せるということが考えになくて、変な失敗をする「べきじゃない」んですよというところがあんまり理解されずに残念な結果を積み上げる事例が多いような気がします。
出版社十二社連動なんだったらもうちっと・・・・・・


まあ、

「文庫女子」フェアでは、この年代の女性が「食べ物」や「健康」などの流行を毎年生み出していることに着目し、「文庫を持つことがオシャレである」というトレンドを作り出すことを目標としています。

第1回目の今回は、書店を訪れる女性客を文庫コーナーに呼び込むための仕掛けを強化します。お客様用にフリーペーパーを作成し「こんな時に読みたい本」としてシチュエーション別におすすめの文庫を紹介する他、女性客にアピールするための共通文庫帯やPOPなどを活用して店頭展開を図ります。 

出版社12社と連動し、第1回「文庫女子」フェア開催 - TOHAN website

例えば、「女性に人気のある女優に、本を持たせてみる」「男優に何か言わせてみる」「今まで買ってない層が好みそうな本のジャンルを考える」ってのが、ふつうの策だと思うんだけど、
お前、スーパーのチラシ以下の注目度のフリーペーパーとかPOPとか、そんなところに力入れてもどうしようもねえだろうという。
狙ってんのは、雑誌は読むけど文庫とかには手を触れないぐらいの人だからさ、表紙イラストもそうとっかえするような、とかね?
なんかそこら辺外しているので、広告の煽る部分が鼻について、女性をバカにしたと思われるような広告になるんだろうなあという。