まあ、私は、後ろの方の増田の見方に近いが。
最初の増田の読み違えてる所。
冒頭ですぐに、これが機能不全に陥ってる家族のことだって分かるわけですよ。子どもの誕生日、当日の朝、今まさに出かけようとしている「夫」に、「妻」は「ケーキ買ってきて」と言う。そして仕事中の夫に「プレゼントも!」とLINEを送る。おかしいじゃん?普通ケーキもプレゼントも予め準備しとくじゃん?当日まで夫婦がそのことを話題にしてないって、そんなのもうひどくまずい状態ですよ。
牛乳石鹸のWebCMが読めない奴が多くて驚く
これCMであり、一日の中で書ききる必要があるから、かなり説明が端折られている。
んだけど、一応カレンダーにもマークがあったし、子どもの誕生日なんだから知っている。
無論、「お父さんが」準備する必要は何もないけど、「子どもの誕生日に際してのお父さんの役目」としてそれがあるという話。
なお、予約して当日受取とかでも別にいい。ただ、話の流れとして、「貴方、お父さんとしての役目ってあるよね」として振ってある。で、「それはできる・できた」という事なので、そこで深ヨミしても仕方がない。
とりあえず、夫婦間の亀裂とかってのは、作品としてそこまで設定が盛れない所だと思うよ
無論、「作り手の家庭がこんな感じで表面上は家族っぽいだけ」というのがありそうでちと怖いが、元増田もたいがい「主導権握られてる!」とかって騒ぎすぎてる。あえてホラーを描こうとはしてないと思うよ。
後の増田も、ちょっとね。
だから息子の誕生日に後輩と飲みに行ってしまうのは、そんな自分への小さな反逆であり、カッコイイ父親になるためのチャレンジなんだよ。もちろん、そんなことが許される時代じゃないということはわかったうえでね。
いやー、牛乳石鹸のwebCM読めてないやつマジで多いんだなw
(※補足:後輩との飲みを(仕事上のフォローというより)小さな反逆としてるのは、ケーキとプレゼントを買ったあとにぐうぜん後輩を見つける流れになってるから。つまり主人公の衝動が描写されてるからですね)
だから妻に叱責されているとき、主人公は「仕事なんだからしょうがないだろ」という言い訳はしない(内心思っていたとしても)。
これなんだけど、
後輩との飲みが、「ハッキリと仕事とは言えないけど、大事な事」だと思っている、という事になってるかと思う。
何にしろ、「洗い流せてない」。
「さ、洗い流そ」というキャッチコピーがそもそもハマってないのだとは思うけど。
もう少しドキツいドロドロした話なのならヒネリになるかも、だけど、あまりにもぼんやりした前後で何も変わってなさそうなので、石鹸がむしろ誤魔化しのトリガーみたいになってしまってるからなあ。
そりゃツッコミも出るって。
とにかく洗えた感じが全然しないのよね。
「何で飲んで帰ってくるかなー」
「風呂入ってくる」
「ちょっと待って話まだ終わってない・・・・・・」
:
「さっきはごめんね」
流石に、それは、違うだろう。一言くらい、相手に理解させようとして話した方がいいだろう。
どうも、あの「後輩とサシで飲む」のは、"大事なお仕事"らしい。
何度か見直してみたが、おそらく、ここが一番の共感されないポイントだと思った。
うん、わからんよこれは。
妻への反抗とかそういうのじゃなくて、後輩を慰めるのが大事だと考えてたからと言う話で。
ところが、多くの人は、「後輩とのサシ飲みって、その日にやんなきゃいけない事か?」って思うだろう。
とぼとぼ歩いているシーンが一瞬だし、それとはハッキリ分からないし。
怒られてる内容が「どうして報告しないんだ」「失敗は仕方がないが・・・・・」みたいな上司の話だし、「オレも昔は怒られたよ」みたいに言うことってドラマ性もないよねえ。
例えば、これが、「さっさと客の所に言って謝って来い!」みたいなのに先輩としてついてってやるだとかそういうドラマっぽいのがあれば分かるんだけど・・・・・・
ただ、あの中では後輩とサシ飲みが、「ちょっとお父さんこれはやるべき事なんだよ」みたいなエピソードになっているようで。
そう考えれば、多少なりとも辻褄は合いそうだが。
またこれ後輩がよく分からんのよ。よく見ると確かに1:09くらいから歩道橋から見下ろした所で真ん中の方でトボトボ歩いているのが見えるんだけど。
これ、正直、「このオッサンの仕事?大事な事?も家庭のやり方も共感はまったくない」。
自分がされたら両方共かなりイヤな事だからなあ。
「家庭も顧みずに自分を慰めてくれた」とかイヤだし。てか、年上のオッサンの慰め酒飲みとかいらん。せめて怒られた場面の直後にしてくれ。