移行でアップグレードは勧めない。
Windows 7からWindows 10へと移行するにはまず何をすればいいのか。
基本は「A:アップグレードライセンスを買う」「B:Windows 10をプリインストールした新しいPCを買う」の2通りだ。必ずしもPCを買い換える必要はない。
コストは当然Aのほうが安い。Windows 10のシステム要件は「1GHz以上のプロセッサー」「(アップグレード時で)1GBのメモリー」などで、比較的古いPCでも動作する。PCメーカーが「Windows 10対応」をうたっているマシンを持っている場合は、アップグレードも選択肢に入るだろう。
現実的には、多くの企業は一定のサイクルでPCを買い換える計画を立てている。Windows 10への移行に着手する当初の段階では古いPCを混在させるというケースが多い。特に事前検証用PCは新しいものを買うのではなく、今あるマシンをアップグレードして使うという話をよく聞く。
Windows 7はいつやめる? - Windows 10、「サポート終了がない」は本当か?:ITpro
一番頻発していたのは、Windows10アップグレードでの拡張子連動の問題ではあるが、単にWin7->Win10の差異だけではなくアップグレード機能のせいによる不具合とかが発生している為、勧めない。
最悪リフレッシュが出来る環境でないのにそれで勧めると地獄。
なお、企業では
- 五年レンタルなパターン
- 少額固定資産パターン
この間で幾らでも問題が発生する。データ保全も含めて考えると、結構シンクラ環境でも考えた上で計画を練る必要がある。
移行考慮する際には、実の所、旧環境とは別に新環境を構築し、必要なものを新環境に移行する(無論、移行が手間なもの問題が出るものに関しては代替手段を設けたり捨てたりという取捨選択の後に移行する事が望ましい)。
「移行手段がアップグレードでない」なら検証環境も「アップグレードでない」事は必要不可欠である。
パーセンテージで表されても無理。
Windows 7とWindows 10で、アプリの互換性はどの程度あるのか。
アプリの互換性は「95%以上」と発表している。かつてのXPから7への移行の際は、アプリの互換性が高くなかった。7から10についてはそれに比べて互換性が高くなっている。その分は、アプリの動作検証の工数は抑えられる。
パッケージアプリについては、「Ready For Windows」というWebサイトで詳細な互換性情報を提供している。Windowsユーザーから収集した「テレメトリーデータ」(アプリが異常終了したときの状態記録)を分析したうえで、Windows 10で問題なく動作するアプリを掲載している。
自社開発アプリについては、自社で互換性を検証するしかない。ソースコードがどのような開発基盤に依存しているかによって互換性は大きく変わってくる。Windows XP時代から引き継いでいる古いアプリは、すんなり動作する場合もあれば、全面的に作り変えたほうがいい場合もあるかもしれない。
Windows 7はいつやめる? - Windows 10、「サポート終了がない」は本当か?:ITpro
「Ready For Windows」の情報は、参考程度に考えるしかない。
例えば、
Ready For Windows - Supported & Adopted Software Solutions
では、
SAS9.4はAdoptedとかになっているが、SAS9.4TS1M2まではWindows10をサポートしてくれない。インストーラーがWindows10対応していなくてサッパリ動かんのであるが、そんな事は書かれていない。
また、各種アプリでは制限があったりするが、Win10になった時にそれがどうなるかは不明。
また、それぞれのフル機能が担保されているかどうかがまた分からない。
まあ、個別企業の移行計画でその辺りをキッチリ計画出来ればよいが、中小企業ではその辺りは書ききれない可能性がある。
Office2010のライフサイクルも2020年に終わるので、お引っ越しは必須なのだが、実はOffice2010に過去のOfficeで開発された業務系Excelアドインが使われているケースは多く、こちらはメニューなんかで不具合が結構あるので
両方合わさって地獄見ると思われる。