コロナ論文撤回、相次ぐ 緊急時に揺らいだ科学への信頼 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
もう。
6月頃に怪しい話があって、結構ガシガシ調べられた結果、どうにも信用ならない(信用ならないとするに足る証拠が出て来ている)データを元に出された論文という話。
電子カルテのデータは、交換用共通規約があり、そういうデータをちゃんと蓄積して研究に活かしましょうという話が数年前から上がってる。
リアルワールドデータというやつなのだが、極めてプライバシーに関わるデータなので簡単には入手出来ないし、実際に統合しても急には使えないだろうと私は見ている(はい、同じ会社の治験、同じテンプレ使っててすら統合に手間暇かかります)。
この手の「ウチはとある疾患分野のデータ持ってまっせ」というデータセット販売会社はポコポコ出来てる。大学発ベンチャーみたいな感じで。
Surgisphereというのは、その中の一つの、無名な会社だという事なのだが、このコロナウィルス騒ぎが起こる前は殆ど活動らしきものはしてないらしい。
で、そこのCEOは医学と経営学の人で、そこそこ論文は書いてそうなのだが、パートナーも片方の論文に名前を連ねている。
どうしてこういう話があるかというと、医学系論文ではかなり立証されず消えていくものなので、論文の真正性を問われる事がかなりないからだ。
そしてリアルワールドデータは、AIだとかを結構適当に考えてたりする人らにとっては「お金払えば買える未来が来てる」と思ってるらしい。当然ながらデータは汚くて予備的な研究で使えるかなーというくらいのものだし、本格的にやるとすると結構な人数の人生をぶち込む必要があるのだが。
しかし、手の込んだ香具師は見抜くの勘弁だわ。STAP細胞のアレとかは分かりやすく論文にでてくるが、ディオバンとか作り込まれるとホントに無理だなあ。