別に素人とかの但し書きはいらんで。

anond.hatelabo.jp
統計学、というと大げさになるが、結局簡単な事を言っているだけなのでそんなに畏まらなくていい。

補足

IRRs → Incident Risk Ratio(s)

The incidence of travel-associated cases during the Go To Travel campaign was compared against the incidence before the start of the campaign, using the incidence rate ratio (IRR). The IRR is the ratio of incidence, comparing two periods of time, and the value above 1 indicates that the incidence during Go To Travel campaign increased compared with the baseline period. Specifically, the IRR was calculated according to travel history, and we also calculated the IRR of cases involving travel for tourism purposes, which was the aim of the tourism campaign.

https://www.mdpi.com/2077-0383/10/3/398/htm

Go To Travelキャンペーン中の旅行関連の症例の発生率は、発生率比(IRR)を使用して、キャンペーン開​​始前の発生率と比較されました。 IRRは、2つの期間を比較した発生率の比率であり、1を超える値は、Go ToTravelキャンペーン中の発生率がベースライン期間と比較して増加したことを示します。具体的には、旅行履歴に基づいてIRRを算出し、観光キャンペーンの目的である観光目的の旅行を伴う事例のIRRも算出しました。

書いている通りなので、そんな考え込まなくていいよ。ちなみに、この省略って、同じジャンルの話でも同じように省略する可能性のある単語は結構あるので、わりとちゃんと但し書きされる。


実は信頼区間をどの方法で算出したかが記述がない。経験的にWaldあたり(正規分布による近似)かと咄嗟に思ったけど、まあその辺りが多少悩ましいです。

見方として。

因果関係を直接的に見るものではない。特に、Gotoキャンペーンの政策が直接影響したかというのは、情報には入ってないので。
ただ、旅行関連での発生比率がキャンペーンのあとでこうなっているので、逆に言えば「関係ないとは言えない」。


例えばこれを政策に反映するなら、「Gotoキャンペーンの停止、別案の作成」とかになるだろうか。
ただまあ、同時期の世間の雰囲気含めて何が原因で旅行で感染する人が増えたのか考えてもバチは当たらないと思う。

余談

ただし、科学的根拠を持って政策を実行したとしても、社会全体の感染状況等を改善出来るかは保証の限りではない。人の動線含めてコロナ前から変わっているところは沢山あるし、まだこの感じで変わった社会が持続的に可能であるかという事は考えられていない。現在の新型コロナウィルス感染症がある程度収まったとしても、遺伝子変異型でワクチンが効きづらいものが新たに出る可能性もあり、度々感染症によって生活が圧迫される事も考える必要がある。
新社会人が東京で一人暮らしでリモートワークなんて多分無理があるし、国内オフショア的に対応される可能性もある。コワーキングスペースも、東京で事務所が見つかりにくい状況だから進められてたところが、通常はレンタルスペースとしてコワーキングスペースを確保し、感染流行時にはリモートで行われる可能性もゼロではない。仕事場として観光地を選ぶ場合には社会保険どうなるんだとかその辺りも考えられてはいない。
未だにこの辺り、まだ考え始められていない。アフターコロナの社会みたいなのをふわふわ語るのではなく、実際に考えないといけないものとして企業も受け取ってないように思う。まあ、経営が悪化しているので考える余裕がないのだろうとも思うけども。