ワクチン予約システムあれこれ。

ワクチン予約システムのトラブルのまとめへ

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労作。

個人的見解

自治体のワクチン予約受付システムは、だいたいは自治体が独自で発注しているのではなく、どこかの会社が売り込んだシステムになる。
ただ、あまりにもパフォーマンスの問題でトラブルになっている事が多すぎる。


とはいうのだが、実は結構お役所システムは民間と事情が違う事が多く、なんとなくで作られたシステムがトラブルを起こしている可能性がある。
また、設定ミスだとするシステムベンダーは、こんな短期間でぶっこんでるシステムの設定値を役所側に求めるのが間違っている事は認識されたし。


一番は、同時アクセス数が下手な予約受付より猛烈にあるシステムであるという事がある。
利便性を考えて追加する機能も、ちょこちょこ工夫したりしないと処理がスローダウンするんだ、とかを考慮しないと、結構やられる。

防衛省の大規模ワクチン接種での予約システムについて

指摘されている不具合や問題、懸念される仕様とみられる事象は以下の通り。(「報道あり」以外はSNS等で流通しているもの)

  • 自治体が行っているワクチン接種の予約システムとの連携はセキュリティ上の配慮から行っていないため二重予約を行うことが可能。(報道あり)*30
  • 架空の接種券番号で予約登録が可能。(報道あり)
  • 65歳未満、未来の生年月日で予約登録が可能。(65歳未満に関しては報道あり)*31
  • VPNやTor経由での予約登録が可能。*32
  • 自治体コードと接種券番号が把握できると当該番号に紐づく予約日の確認や予約キャンセル、キャンセル履歴の確認が可能。(入力回数の制限があるかは不明)*33
ワクチン予約接種関連のシステムトラブルについてまとめてみた - piyolog

ここ、報道に記載されている理由は「正しいものではない」。建前とかのものです。

防衛省の予約管理システムに関しての個人の見解。

実際の接種情報とは切り離された状態で、予約が管理されているというだけなので、まあ仕方ない。
実際に二重接種等が可能かというと、予約管理システムでそのあたりは管理されていなくて、接種券等でコントロールされているのでそこはあまり考えなくて良い。


というような事を、ちゃんと周知する必要がある。


それとは別に、ボロいシステムだとは思うが、仕様を含めて予めちゃんと公開周知されているべきである。
予約はどんだけデタラメでも出来るが、接種時に接種券との照合は行われる。


なお、接種券の偽造等は実行可能だが、そこまでやるとガチで法律に触れるしやってもいい事は何もないので止めましょう。


それよりも致命的な問題として、各地で予約システムがマトモに動いていない(予約出来ない状況、オーバーブッキングが発生している)方が遥かに問題。


「他人の予約をキャンセルして自分が予約する」みたいな事は技術的には可能なので、高齢者はともかく一般人まで拡大したらそれを商売にする人間が出て来る可能性はある(当然、電子的に記録を改ざんしているとか業務妨害をしているとかになるので違法)。
そもそも接種券がああいう形で配られたら、後で対応するにも手詰まりなんだよね。