Steam版を買ってやってるのだが。
水量コントロールしながら水田で稲を育てるというのは、本来かなり面倒くさい。また、あまり勢いよく水を入れたり出したりも出来ないし、手間である。
まあ、そういう所をある程度ゲーム化しているのだが、ただ、稲作のノウハウとしては、昭和以降に開発された技術も含めて取り入れられているので、ちょっとチート農業だなと思うところがある。
育苗箱を使って室内育苗するのは昭和である。それまでは苗代とか呼ばれる育苗用の田んぼあるいは畑で育てるのが多かった。まあ、地域差はある。
というのも光がないと苗が緑色に育たないから、である。ビニールハウスなんかで育てるの多いよ。
田植えシーズンは梅雨だったのが今は五月が多いとか、水の量も地域によって違うとか、ナカナカ地域性のある作物なのだが、肥料も時期によってハイ号変えるとかガチな話はこれも昭和なのであり、昔はもっと天候に左右されたのだという事は知られた方がいいなとは思う。
なお、連作障害は、育て方にかなり依存するとは思う。稲特有の病虫害はかなり多いが、水田にする事で、土地に根付くタイプの病虫害は起こらないのと、江戸時代くらいからある肥料の投入で、土地が痩せるのを防いで来たのが大きい。
ただ、藁をすきこんだりするのは昭和で、藁があまり使われなくなってからだ。
なお、我々が知ってる果物で野生で育つのはほぼない。果樹の場合、適切に枝を刈り込んだり花を落とさないと、実は小さくなり、甘くない実になる。実の一つ一つに虫除けのカバーをかけるとか、伸びすぎないように上の枝は払うとか、滅茶苦茶手間暇かけてる。
このあたりの研究も、わりと昭和、と思いきや、歴史としては明治かららしい。
農業の歴史考証は結構大変なのだよな。