まあ、共学化した方がいいとは思うけど。

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そこの二番目の高校に行ってた身としては、そりゃ女子も入ってくればいいなと思うけど、
ごめん、世代的に「中庭オ○ニー事件」とか見ていると、うんまあ性的ななにかでのトラブルは当然ながら増えると思うし、簡単ではないところはあるのよね。
同級生が白○の女子高生に痴漢を働いたとかも見ているしなあ。


設備として、まず、便所に女子便所がない、更衣室なんてものもないという所が、男子校にはあるのよね。
機会云々と言われると、結構悩む。
「男子校も女子校も私立は確かに多い」んだよ。公立は基本的に男女共学が多い。ただ、それで歴史的には「学校の評判が下がった」というケースもある(ぶっちゃけそんなの印象論だと思うが)し、なんとも言えん。

ただこれは言っておきたいのだが、結構有名な私立高であっても、「結局は中の人を選別しているから高偏差値なのであって」、別に有名私立高に行ったからと言って入っている子の能力が無視出来るわけではないよ。
あの、まあ、「医者の子が高校になっても親に勉強を監視されたりするような圧迫がある、というようなご家庭の子」はかなり多いです。私は親は高卒の地方公務員だけど、ま、進学先に大学がない、中学受験だと同志社とか立命に入れるような子がそもそもその辺りを滑り止めにも選びにくいとかはあります。なので、いわゆる有名私立の場合には、大体男女あるしその辺りが「統計的になんか言えるかもしれん」層ではあるけど、流石に旧帝大あたりは、「そもそもの家庭の選択肢」の問題だと思うんだけどね。
日本の理系のええとこを吸収する国公立大学は、私大よりも後に、一発の入試機会しかない(他の大学とも重なる)。必然的に国公立狙いは浪人を生むわけだけど、その浪人を覚悟させられる家庭って前提がかなり難しいのよ。
海外の大学であれば、社会人経由が比較的多めだけど、日本の場合、大学学費はそういう本人の収入に頼る事はまあ難しいので、ご家庭での覚悟が必要になる。奨学金も全額支給結構ないし、休学とかを許さないケースも多いし。
わりと「賢いから偏差値の高い大学に行く」とかってほどには単純な進路じゃないのよね。特に有名進学校あたりは、医学部のレベルキャップが結構きつい。京大の普通の学部くらいなら、別に公立の進学校でも結構進学実績あるわけで、そこでいいんじゃないとか言われると思うよ。
多分進学校出身が半分くらいいるような感じだとは思うけど、逆に言えば半分くらいだからね。地方公立の星みたいな人もゴロゴロいる。

もうひとつは。
関西の女子校で結構有名な所の神戸女学院が進学公表していないように、結構その辺りは進学率を公表されていないような話があるのですよ。
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申し訳ないが、数十年前ですら、女子の進学先として神戸女学院の名前はあった。

女子校の進学校もまあまあある。他四天王寺とか。
ただ、多くは公立共学の進学校に吸い取られてると思われるんだけど。


ぶっちゃけ、女性のいわゆる高偏差値の入学者数は結構増えているはずなのに、カウントする側の機能がイマイチ時代にあってないというのもあるのよ。
例えば、京大と東大で東大の方がおそらくポイントが高い、となると、関西でメチャクチャ京大合格者の多い北野高校(共学)が低めに出る。
変な話、「未だに男子の進学しか着目されていない」という所も大きいのよ。

社会レベルでやられている統計みたいなのは超絶収集している項目が少なすぎて分析に不向き、みんな自分の想像の中でやってるんだけど、

  • エピソード研究
  • 社会調査

とかでちゃんと実態を把握する必要があると思う。
今、統計とかが言われているけど、こんなメッシュの荒い統計で社会を分析とか駄目で、だからこそあくまでも「基礎統計」レベルなのよね。
例えば、男女別の「洛南のコース別進学実績」とかがあると多分興味深いものが出ると思う。まあそういうのは生臭くてナカナカ表で出てこないのだけど、そういう所深く踏み込まないと単に数字上の差を見つけて騒いでるだけなのよね。

なんでか教育っぽい事は「学校に強制させればいい」と思われがちなんだけど、いやさ、そもそも理系分野の産業でも女性に対しての手当が低いとか女性進出に苦労する所とかマジで具体的にあるのに、そこを高校までの進学校に無理に押し付けても、「ポスドクの地獄」みたいになるの目に見えているので正直案としてももっと検討してほしいなあとは思うんだよな。
juken.y-sapix.com


これ、実は私が受験した1995年頃と状況があまり変わってない。当然ながら当時洛南は男子校だったりとかはあるんだけど、工業化学科の男女比率がビタイチ変わってない。びっくりする。ちなみに国公立は結構理系の人口が多めなのでそこが少なめというのは結構影響強い。
なお、農学部薬学部の女子はなぜかウチみたいなCROにやってくる率は高いんだけど、ウチ修士人員が必要なような分野じゃないっすよ。ハッタリ効かせるような人材はそもそも実は中での生え抜きとかではなく転職組だったりするし。クソベンチャーでもいいから三年とか経験してからくる方がいいような気が。

あと一応ですが、一般論として言うと。


実は名門の私立有名進学校、ほぼ戦後に進学校化してまして、それまでは公立の方が強かったんですよね。
toyokeizai.net


東大寺学園とかも、歴史から見るとどちらかというと受験の日付や中高一貫男子校という形式にしたがってなんか旧帝大進学者が増えたという感じで、要は「選別」の方が大きな要因です。まあ、高校受験というところでの消耗を避けられるというのも大きいんですが。
あと、実学、STEMの発展に伴い、女子大などで中心に行われていた大学教育よりも理系の学問が国策的にも重視されたというのも大きいです。工学部の定員とかが増えて、そこに送り込む学生が自然男性中心というのも大きいんですよ。


なので先にやるべきは、学力とか入試とか偏重ではなく、男子女子枠を大学に設けて強制的に半分くらいの比率にする方が理にかなっていて、それが行われたら自然共学化するでしょう。とは言え、ぶっちゃけ医者や弁護士や社長の息子を入れる進学校枠というのはナカナカ消えないとは思いますが。

そんな上層の男女平等に目が行くってのは、ちょっとどうかと思うなあ。

いやまあ、東大寺行ってた身としては、まあ共学化した方がいいんじゃなかろうかと思いつつ、そんならどこぞの女子校が進学校化すればいいじゃんと思いつつ、女子校は附属校が多くてその附属元の大学が文系というか全人教育的な所が大きくて、近年没落しているのがまあどうしようもねえかなあと思ったりするんですが。
そもそもそんな上の方での男女の平等の話よりも、そもそも選択肢として選べないというような格差の方が、本来問題であろうと思うのですが。


日本はまだそういう意味では小さい方ではあるのですが。


アメリカでは、著名な大学に進学する為には、大体は私立高校に通うそうで。というか、公立高校が教育機関として機能していない地域結構あるようで。
イギリスは昔から「パブリック・スクール」(私立)は有名ですね。


子どもが階層社会の影響を受けづらいのはまだ日本の方が平等だと思いますが。
日本は、学校教育ではなく、周辺教育産業が妙に発達したせいで、中学や高校で偏差値だのなんだの言いますが、卒業生の半分が東大や京大に進学するというようなほどの差はないです。内申もないし、振る舞いとかもチェックされないし、ただ一発の学力だけで日本全国津々浦々で受験出来ますし、その受験で特に性別のボーナスとかもないです。


私も京大出ましたが、うーん、正直学力の問題というよりも受験チャレンジ機会とかでの思い込み含めての差がかなりあるんじゃないですかね。
受験問題自体は学部で変わらんはずですし(科目は違うかもだけど)