北陸の震災の方が事象としては大変だが、個人的見解の入る余地はまあない。

どうしても松本騒動の方がネタとしては大きくなるのだが、
能登半島の震災は、まあ、その、どうすればみたいな意見が入る余地が、「現在の支援」では入る余地はほぼない。


効率的に!とか思われている人は多いと思うが、災害発生地帯では効率的に物事は進まないし、物資はいたるところで歪んだ蓄積にはなるし、下手な最適化は逆に調整労力の割に効果がない。
ヘリは光速で飛ばないし、燃料は無限ではないし、物資を載せる時間もあるし。
かなり強引に並行で稼働しているとは思うが、とは言え実は結構救助の為の作業なんかは順序が必要な為、至る所で作業は難渋はする。投光器がなければ太陽がある時間帯じゃないと作業出来ないし、投光器つけての作業でもそんな効率出ない無駄に疲れるだけだ。
机での作業なら不眠不休で働けばとかあるだろうが、みんな飯を作ったり環境を整えたりもしながらの作業である。好きな食事を好きに取れる状況じゃない。自動化されていた部分を人間が担う必要があるってだけで結構な労力が使われる。


下手に知恵を使って最適化出来る!とか騒ぐ人は、効率化の為の切り替えにコストが馬鹿みたいにかかるんだって状況を分かってないだろう。山の集落に行って帰るだけでひと仕事だし、家一棟片付けるのに一体何人日かかるのかもある。暫定的に復旧させた道路では高速で走れないし、メンテナンスもすぐ必要だったりする。


ちなみに、外野で騒いでいる話が現地の人とか警察官や消防署員に届く事はあんまりない。暇じゃないし、余力ねえんだわさ。
自衛隊でも多分言われてんじゃないかな。SNSに構ってる暇あるなら体を休めるとか集落の人と話せとか。